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10月に観た映画:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『室井慎次 敗れざる者』『ゲキ×シネ 吉原御免状』。

2024年10月、映画館で観た作品の振り返りです。

バック・トゥ・ザ・フューチャー@グランドシネマサンシャイン池袋

グランドシネマサンシャイン池袋 シアター5 BESTIA

アナログ感満載の1980年代のSF映画:★★★★★
映画館で観たい作品:★★★★★

主人公マーティがタイムマシンの実験をした日「1985年10月26日」にちなんで、10月25日から1週間限定の映画館上映。

間違いなく、好きな映画トップ10の一つです。全3作シリーズの1作目。

当たり前ですが、最近のSF映画に慣れてしまうと映像の作りは荒く感じます。映像のつながりやロジックがおかしい部分などは山ほどありますが、これを子供の頃に初めて観たときの衝撃やワクワクを思い出すと、全く気になりません。

こういう映画が、自分にとっての名作映画なのだと思います。そしてこの映画を「古い映画」と言う日が来るとは、、、

個人的には、ラストシーンでタイムマシンが奥に飛ぶ→右旋回→正面に向かってくる→アップで消えていくシーンがいちばん好きです。

テレビ放送でも何度も観ましたし、今や配信サイトでいつでも観られる作品ですが、だからこそ、映画館の大画面・大音響で観る時間を大事にしたいです。

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室井慎次 やぶれざる者@109シネマズ木場

109シネマズ木場@シアター3

踊る大捜査線ではないが、踊る大捜査線でもある:★★★☆☆

本当は見るつもりはありませんでしたが、公開直前に別の映画館で観た予告編を見て「これは踊る大捜査線テイストなのかも」と思い、観ることにしました。

結果としては「踊る大捜査線っぽくはないが、それでも踊る大捜査線の続編ではある」という印象です。

過去のTVシリーズや映画シリーズの映像がふんだんに使われています。踊る大捜査線を夢中で観ていた世代なので「なつかしい」と思いながら観ているうちに、いつの間にかエンドロールへ。あっと言う間に終わってしまいました。

ものがたりの序盤中の序盤、というところで終わってしまったので、11月公開の後編は見ないとなと思った次第です。うまく広告戦略に乗せられた気がします。

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ゲキ×シネ「吉原御免状よしわらごめんじょう」@東劇

東劇

新感線らしくないが、むちゃくちゃ面白い:★★★★★
堤真一×古田新太の大立ち回りがキレキレ:★★★★★

19年前の劇団☆新感線作品ですが、初めてのゲキシネ上映とのこと。この当時の舞台作品は観られなかったものも多いのですが、これも舞台は観られなかった作品でした。

劇団☆新感線には珍しく、原作ありの作品。原作は、隆慶一郎さん。原作は未読です。

歌なし、踊りなし、劇中のおふざけなし。舞台らしい大仰な表現はあるものの、完全なる真剣勝負。3時間(15分の幕間休憩あり)の作品でしたが、全く時間を感じませんでした。

一番の見どころは、堤真一さん演じる剣士・松永誠一郎と、古田新太さん演じる柳生義仙のラストの大立ち回りです。19年前ですから、お二人ともめちゃくちゃ若いですし、動きもキレキレ。しかも、松永誠一郎は宮本武蔵に育てられた設定なので、二刀流。殺陣のシーンはラスト以外も見どころ満載で演出も細かく、剣の種類によって斬撃音が違っていたりします。

そして松雪泰子さん演じる勝山太夫、京野ことみさん演じる高尾太夫、どちらも本当に美しい。いつもの新感線なら歌と踊りで表現するであろう二人の花魁道中も、真っ向勝負で表現されていますが、思わず見惚れてしまいました。松雪泰子さんは本作品が新感線・初出演だったそうですが、色香が匂い立つような、とても素敵な役でした。

すべての熱量がハンパなく、圧倒的な格好良さを感じるシーンもたくさんありますが、ヒリヒリするような尖った表現もあり、正直なところ、外道すぎて正視できないシーンもありました。ただ、それも込みで、何もかも含めて、この作品ということなのかもしれません。

久々にとんでもない作品を観てしまったな、という作品でした。

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