あとがきはたまらない。本のあとがきを読まない人もいるかもしれない。僕はかならずあとがきを読む。ときに本の内容よりもおもしろい。あとがきが内容の復習になっているときもあるが、本が書かれた時代背景や舞台裏が説明されていたりもする。その現実が迫ってくることがある。 誰もが知っている「ユートピア」という言葉を生んだ「ユートピア」という小説。物語はほとんど忘れてしまったが、母国の政治批判の本である。あとがきには著者トマス・モアは社会的に高い地位についていながら政治批判をして、最終
台湾映画の「本日公休」を見た。良かったのでおすすめしたい。田舎で昔ながらの床屋を営む女性の話である。舞台はレトロな床屋を中心に、ロードムービーのようなシーンもあり、奥行きがあった。仕事への真摯さ、接客、家族、子育て、人生の短さなど様々なテーマが散りばめられている。 台湾映画には良い印象がなかった。「あの頃、君を追いかけた」は内容薄かったというか軽薄だった。「海角七号」は日本語で始まっていて「お!」と思ったがストーリーは微妙。台湾人はけっして日本人のことを好きではないこと
上坂あゆ美さんの短歌集が良かったです。本屋でタイトルで手にとってしまい読んでみると買わずにはいられなくなりました。 エンジニアという実学の世界に生きていると、こういう感性の世界に憧れる。実学というけれど、本当の実学はこういう文芸ではないかと思う。 AIも少しはやっているよ。ソフトウェアとかハードウェアとか電子の世界にいるけどさ、最先端テクノロジーに近いところにいると思う。 けどさテクノロジーって誰かの人生にせまっているのかな。ChatGPTよりさ、胸に迫りくるこの歌集を