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【Drama】緊急取調室
高校生以降、テレビを見るという行為は、帰省した時だけになりました。
専らツタヤでレンタルした、洋画や海外ドラマを観るに留まり、国内ドラマはあまり観なくなりました。
というよりも、観れる媒体が少なかったというのはあります。
けれどNetflixやHuluなどに登録するようになってから、国内ドラマを観る機会がぐんと増えました。
もちろん、タイムリーに観れるものと観れないものはあります。
ただ、わたしは自分のペースで観れるのが良いので、逆に一週間待つスタイルは苦手です。
(アニメは例外ですが)
昨年の終わりあたりから観始めた「緊急取調室」。
こんなにシリーズ化しているとは知りませんでした。
内容が面白そうだなと思ったこともありますが、何よりも、紅一点の天海祐希の周りのじじい共のメンツが華やかだこと。
もうじじい共の渋みが存分に味わえて、美味しいところしかないです。
※あくまで個人的見解です。
現在Netflixで視聴していますが、2019年のドラマまで配信されています。
基本的に1話完結型となっており、脚本がいいようで、1話1話なかなかに厚みと奥行きがあり、時折考えさせられる内容が多々あります。
また、各シーズン通して裏でうごめく事案もあったりするので、気軽に観れつつ、先を観たくなる要素も盛り込まれています。
個人的には脚本も好きなのですが、やっぱり俳優陣が好きです。
何より、キントリ(緊急取調室)のメンバーと一課一係のモツナベが。
てうか、鈴木さんはドストライクなんです。
そして何より感動したのが、動く大杉漣さんを久々に観れたこと。
やっぱりこの人は素敵です。
亡くなられてから今月の21日で丸3年になるそうです。
キントリでは「ホトケの善さん」と言われる物腰柔らかな役柄もこなせば、凄みのきいた役もこなしと、役のふり幅が凄い人だなと思っていました。
キントリのシーズン3は2019年放送なので、漣さんはいません。
退職されたという事で、ストーリーは進んでいきます。
それでも、第1話の最後には、漣さんへの追悼のメッセージを載せたり、2話目では写真で出たり、会話の端に上ってきたりします。
それを観ていて、「ああ、多くの人に愛されていた役者さんなんだな」と思いました。
自身が歳をとれば、この地球上に生きている人間全て、歳をとります。
当たり前のことですが、やはり、幼いころから知っている人、慣れ親しんだ人が歳をとり、人生を全うされた時にはショックを受けます。
いかりや長介さんもそうでした。
藤原啓治さんもそうでした。
人は亡くなってしまうけれど、メディアは残っています。
人は忘れてしまうけれど、ふとした拍子に思い出します。
そんな時に、メディアが切り取ったその瞬間を観れることは、どことなく嬉しさも感じ、同時に寂しさも感じます。
人のメモリはそんなに大きくありません。
それでも人は外部メモリのように、メディアを頼りにふとした拍子に故人を偲びたくなることがあります。
そんな時、わたしは文明の利器に感謝するのです。
久々に、踊る大捜査線と鋼の錬金術師が観たくなりました。
おしまい
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