ミドルエイジクライシスシンドロームというものらしい
映画「アナザーラウンド」を見た。
夫婦関係の悩みや仕事への意欲低下など中年男性が抱えがち(?)な悩みを、お酒で解決を図ろうと仲間と共に実験するお話。血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと、社会生活がスムーズになるという仮説に基づいて実践しようというのである。
マッツ・ミケルセン演じる主人公マーティンは高校教師として現代史を教えているのだが、授業前にウォッカを飲むのである。すると、生徒の興味を引く話をするのが途端に上手くなり、生徒が前のめりで授業を聞くようになる。自信をつけたマーティンはもっとアルコールを摂取すれば、さらに効果が高まるのではないかという馬鹿げた発想で、更にお酒にのめり込むようにる。
もちろん、全てがうまくいくはずなどない
ま、でも適量のアルコールって大事だよな、と。実によくわかる話だなと思った。友達と飲みに行く感覚で社会生活することができれば、悩みも少なく円滑に進むことも多いよなと思うことが割とある。というのも、口下手な僕は内心思っていることを瞬時に言語化できないことが多いからだ。お酒が潤滑油として奥深くにある感情を言葉として引き出してくれることが多い。もちろん言わなくても良いことを言ったことで後悔することも多いが。でもそれ以上にお酒の恩恵に預かって、うまく物事が運んだことの方が多いと思っている。あくまで主観ではあるが。
実際に仕事中にアルコールを摂取しようとなど思わないが、友達と飲みに行くような感覚も持ちつつ仕事を進めることによって、いろいろと改善点などが浮かび上がってくる予感がしているところだったので、今回のストーリーは個人的に刺さる話であった。
青春とは夢であり、愛とは夢のなかのものである
映画冒頭のキルケゴールの名言である。夢を見るのって気持ちがいいものだ。心地よい温度の湯に浸かっているような気分になる。愛とはそういったリラックスした余裕がある状態でないと生まれなかったりする。
ブログ更新も止まってしまうし、仕事の進みは遅いし、いろいろと怠けがちな自分と対峙しているところだが、いっぱい失敗して次に繋げていければいいと思っている。