【楽園の噂話】 Vol.4 「幼さと若さを履き違えてる」 (No.0032)



 サザンオールスターズが自分のファン層をちょっとだけ揶揄した曲のミスブランニューデイに「しなやかと軽さを履き違えてる」なんて歌詞がありましたが、自分の欠けたところを代替する心の動きは目に見えて扱えない分、悲しい位に荒っぽい時があります。



人は歳とともに失われていくものがありますが、得ていくものもあります。

赤子が一人で生きられないのは当然のことですが、成長していく毎に自分の事ができる様になります。


しかし感覚的な話かも知れませんが、この成長していく過程で何らかの傷が生まれると、そこを支点として人生に不思議なバランスを求める場合があります。


そこに強いこだわりが出来やすくなり、運が悪いと人はそこで成長を止めます。


成長によって得られるはずの力を失った人は歳とともに自力で生きられない老いたコドモとして世に放たれます。


そして成長が導いてくれる筈の人生の道行きから外れてしまい、これからの長い数十年間の人生はひたすらに路頭に迷い続けるのです。


前から書いてますが、世界はこのような迷子に溢れかえっており、彼らを食い物にする者達が肥え太り続けるのです(【獣人処方箋】シリーズなど)。



若さと幼さは似てますが違うものです。


成長し前進していく者は若さを得ていくのです。


これを知らない老いた者が、幼さを物理的に手に入れ演じたところで相殺はされず心の奇形が露出するだけです。


自身の人生の傷に立ち向かい、真の若さを得てください。


人は自分の傷に向き合った時、初めて世界の真実が欲しくなるのだと思います。




【楽園の噂話】Vol.4 「幼さと若さを履き違えてる」 



おわり



Vol.5へつづく


【ほかにはこちらも】


【借りものたちのメッセージ】シリーズ


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【カメオの共鳴】シリーズ


【2つめのPOV】シリーズ


【グッドプラン・フロム・イメージスペース】シリーズ


【想像の番人】シリーズ


【獣人処方箋】シリーズ


【身体の健康】シリーズ


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