「希望」 10月10日「イノベーションABD読書会 福島」報告 #進化思考 第13回
今回で13回目の
10月10日読書会の報告です。
前回の12回目で
381ページ/全512ページ まで読み進めました。
今回の13回目は、382ページから405ページです。
1 参加者
今回は5名の参加。
女性1人、男性4人
県内3人、県外2人、
20代1人、30代1人、40代3人でした。
2 読んだところと内容
p.382~405まで読み進めました。
以下は、かなりざっくりですが発表内容まとめです。
第三章「適応」
適応の観点3「生態」
・共生的な繋がりを取り戻す → 共感できる人たちと繋がっている実感は、私たちを強くしてくれる。
・小さなクラスターから始めてみる → ムーブメントはいつも、クラスターの形成から始まる。(ハブが生まれ、活動が越境することで、個人だけではたどり着けない場所までプロジェクトが育ち社会が動く)
・自然発生を促す場づくり → ハブに越境者が集まり、信頼を持って繋がると、創造性は加速する。
・生態の思考―自己を生態と一致させる慈愛 → 創造とは、モノを通して繋がりを作ること 生態系に適応するとは、広大な自然の繋がりに慈愛を持つこと
適応の観点4「予測」
・未来予測を希望に繋げよう → 思考には癖があり、フォアキャストで未来を悲観的に語りたがる人もいれば、バックキャストで希望溢れる未来を描きたがる人もいる。予測の精度を磨くなら、二つの方法を別々に鍛錬することがおすすめ
予測Ⅰ フォアキャストーデータから予測する
→ フォアキャスト‥過去から現在までの流れを見て予測する方法
・単位ー尺度は何だろう → 調査する尺度の選定は、複雑な世の中をどんな切り口で理解するかを決定する、重要な最初の一歩
・新しい単位を考えてみる → 新しい単位を作ることを検討してもいい
(もし基準となる指標の仮説が浮かんでも、それがまだ尺度として存在
しないなら)
・進化ワーク44 → 状況を測定できそうな単位となるものを、思いつくかぎり書き出してみよう。
・グラフ:変化を可視化する → 可視化の力は偉大
・世界で初めて誕生したグラフ → 棒グラフ、線グラフ、円グラフ
・ウィリアム・プレイフェアという人物 → ダーウィンの進化論の誕生に多大な影響
・進化ワーク45 グラフを探す → 15分間、徹底的にグラフを検索してみよう「今まで知らなかった事実を指し示すデータはあるだろうか?」
3 話題になった内容
・ある方が会社でカチンと来るたびに「1カチン」とカウントはじめる。10カチンで仕事を辞める。
・全てのことは数値化できると取り組む。
・「地域満足度」を数値化する取組 (例:ブータンの国民総幸福量)住みやすい街ランキング)・
・各国の18歳のデータ比較 否定的に語られるが日本人気質も考慮を
・データの取り方の問題 「ワインが体にいい」というが、そもそも体を気遣う人や収入のある人が多い。環境でも変わる。
・「あなたはフォアキャスト派?バックキャスト派?」
・100年前の人の考えた100年後の未来
4 私個人的な感想
今回は「進化思考」の本を忘れずに用意しました。もう何度も確認してしまいました。
しかし!
途中2ページをちょうど抜かしてしまう失態!
p .386・387「繋がりを体験する進化の学校」の部分は上章のまとめには反映されていません。
全く気づくこと無く進めてしまいました。
上の世代が、指の油がないからうまくめくれない話を聞いてましたが、いよいよそういう世代になったわけですね。苦笑
さて、
今回は特に「予測」というところで盛り上がりました。
フォアキャストとバックキャストとを分けて考えていなかったので、そこにまず驚きました。しかし、両者は全く考え方が変わりますね。人によってはこれからの変化は今までにないものだという人もいます。もしそうだとしたら、過去から現在の積み重ねで考えるフォアキャストでは全くイメージできないものになるはずです。
バックキャストは人間にしかできないことなのでしょう。過去と全く違う未来を思い描くことをAI(人工知能)はできませんから。よくいう潜在意識の活用というものも、そもそも最近の話。詳しい歴史はわかりませんが、エミール・クーエの「日々どんどん良くなっている」は100年くらい前でしょうか。それが全てではありませんが、その種のテクノロジーも進化しているので、バックキャストしやすい背景はあるかなあとも思いました。
本書で繰り返されていた「希望」は、はっきりと感じました。
また、前半では「予測」の前章では「生態」について読み進めました。
「希望」という点では、こんな内容も描かれていました。
・共生的な繋がりを取り戻す → 共感できる人たちと繋がっている実感は、私たちを強くしてくれる。
・小さなクラスターから始めてみる → ムーブメントはいつも、クラスターの形成から始まる。(ハブが生まれ、活動が越境することで、個人だけではたどり着けない場所までプロジェクトが育ち社会が動く)
共感できる人とのつながりから小さなクラスターを作り、「ハブ」+「越境」からムーブメントを作ることができると述べられています。
これは実際に試してみようと思います。やらないことには始まらないですからね。
ここまで書いて思いついたことも書いてみます。
「生態」というと大きいネットワークを描きますが、そのくらいの規模で考える時が来たのですね。環境問題のことなども全くネットワーク(システム)の歪みから出てきた話。
でも、当時のデザイナーであった空海はこういう言葉を残しています。
大欲得清浄
欲を「我→我々」と大きくとらえると広い繋がりを自分の一部として捉えられる。自己を拡大した視点で繋がることの重要性
これは、人が孤立化している状況にも繋がっているように感じます。
ポピュレーションセオリー(糸川英夫氏)
ガイア理論
といった考え方を思い出します。
今の人間は一人一人が「1」で独立した存在だと思い込んでいるが、
全体で「1」と見て、現在の人口約80億分の一が個人だという考え方。
つまり、全体最適を目指すのが当然だという潮流に変わってくると、現代社会の多数の課題は解決されるはず。いじめ・利権・マウント等々今までは当たり前で無くしようがないと思ったものもなくせるかもしれません。
その意味でもやはりバックキャストの考え方は大切ですね。
面白いです。
5 次回は10月24日!
来週は私の野暮用でお休みです。
ちなみに川内コミュニティ未来プロジェクト(川二ティ)のふるさと学校参加のためです。
子どもたちに故郷を伝える学びの機会です。特に今回は炭焼きについてのお話も出るので、私自身も楽しみです。
そんなわけで
イノベーションABD読書会 福島 続けてまいります。
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また、内容は一緒ですがnote記事にしているこちらも参考まで
次回は10月24日に行います。
今回もありがとうございました!