【 Column : 素敵な個性の色。 】
多分、世の中のフードコーディネーターさんとは少し変わっているかもしれません。
店舗のメニュー開発、フードクリエイティブのお仕事のなかで、若者支援・就労支援のフード製造指導、プロジェクトにも携わらせて頂けるご縁に恵まれたことは、自分のキャリアのなかでもとても大切な出会い、交わり、心温まる時間になっています。
フードコーディネーターとして出来る役割で交わらせて頂けること。
自分が重ねている仕事をする本質や意味・役割として大切に想ってることひとつです。
雪がちらついた日のこと。
事業拠点の三重県伊賀市のお隣。
この日はプライベートで滋賀県甲賀市にある社会福祉施設やまなみ工房さんをひとり訪問させて頂きました。
閃きや何かを感じて創作をされている、素敵な作品が創られているアトリエ。
デザインやアートなんだけど、
彼、彼女たちにとっては
描くこと。繕うこと。創ること。は
息をしたりお話をするのと変わらないこと。
海外の都市部で展示が決まっていたり
某コーヒーショップからのご依頼があるなかでも、誰に認めてもらうためでもなく、世の中が讃えるモノは彼、彼女にとっては副産物。
生きるなかのコミュニケーションや表現のひとつとして。目に見える形として生まれる作品を創られている90名の作家さんのお話を贅沢に、ひとりお伺いさせて頂きました。
顔の絵を描かれた作家さんは
「頭の中は、未来に繋がるトンネル」を描かれているとか。
未来に繋がるトンネルーーーー。なんて素敵なんだろう、、
柔らかくて素敵なメッセージでした。
心が苦しくなるときに描く彼の絵で溢れた部屋は、どこか彼の心のもうひとつの大切な心のように感じて。その部屋を「僕がおやすみのとき誰が入ってもいいよ」と伝えられているそう。その言葉が優しい想いが詰まっていました。
高校生のときから20年以上ラーメンを手に持つことが、彼女にとってのありのまま生きれること。息をすることと同じこと。
これが彼女にとっての普通で、大切なこと。
周りは手放すことを試みたけど困難である日から毎日持っていたラーメンを1日1個取り換え、1個1個日付を書いてゆくことに。
今では何千個になって。展示されることになったり、なんでもなく見えるものも、大切で、かけがえのないものに。
誰かにとっては、〇〇にみえる。
だけど、誰かにとっては〇〇かもしれない。
様々な出来事に重ねれるようにも思うこと。
それは言葉やお話、大切なコミュニケーションや表現かもしれないし、
目に見えても、違う方向からは目に見えないものかもしれない。ということ。
例えば年齢とは別で、たまたま2歳にあたる感性や心の個性をもつ人もいます。
一般的にいう年齢を重ねるにつれ
知らないあいだに忘れたことが多い多数派が創りあげる普通や一般的。承認されたい気持ちや情報、念や欲の重たいエネルギー。
ただ言葉や会話として素直に創る彼らが障がい者。になっているよくわからないことに改めて気づかされる。
本当の「障がい」てなんだろう。
いろんな気持ちを頂きました。
この日、出会えた素敵な感性を、大人になっても持たれている人生の先輩方は、今の時代に、本当に必要なことを教えてくれたり気づかせてれる人なのかもしれません。
広がる色、空気、温度、聞こえてくる言葉の音。
軽やかであたたかい場所からいろんなメッセージを頂きました。
この日の訪問は、撮影やSNSに掲載のつもりなかったものの、施設長さんより写真撮影SNSでの発信歓迎とお伝えくださり、作家さんたちからも「撮って〜!」の声、施設が素晴らしかったこと。素敵なメッセージを頂いたこと。
知っていただける方が増えたらいいな。と投稿をさせて頂きました。
心あたたかい時間に感謝の気持ちです。
ありがとうございました。
やまなみ工房さん: http://a-yamanami.jp
-----------------------
Food coordinator / stylist
なか ともみ
instagram:@tableworks_naka
web:https://www.tableworks-naka.com
-----------------------