20年前

つまり2003年頃は、今とは全く違う世界が広がっていました。まず、文化面から見てみましょう。

2003年、私たちは「カラオケボックス」で友達と一緒に歌ったり、お互いに「これが今の流行りの曲だ！」と自慢し合ったりしていました。しかし今や、スマホの中にある音楽アプリで、いつでもどこでも好きな曲が聴けてしまう時代です。友達とカラオケに行くのは特別なイベントになり、家で一人カラオケを楽しむ「ひとカラ」が主流。今では、友達に「私、ひとカラで新曲歌ったよ！」と言っても、誰も驚かないでしょう。

次に、テクノロジーについて。2003年の携帯電話は「折りたたみ式」が主流でした。あの頃は「通話ができて、メールが送れれば十分」と思っていましたが、今やスマホなしでは生きられない時代。SNSでの「いいね！」や「フォロー」は、もはや挨拶の一部。友達と会うよりも、SNSで「お疲れ様！」と言う方が多いかもしれません。そんな時代に、あの「折りたたみ式携帯」を持っていたら、逆に「おしゃれ」と言われるかも！

生活環境についても大きな変化があります。20年前、家の中にはたくさんのリモコンがあって、テレビ、エアコン、DVDプレーヤー…それぞれに専用のリモコンが必要でした。でも今、スマートスピーカーがあれば、「アレクサ、テレビをつけて」と言うだけで、全てがコントロールできてしまいます。リモコンを探す必要も、ボタンを押す必要もありません。ただし、子供たちにとっては「お父さん、リモコンどこ？」という疑問が解消されないまま、親がリモコンの行方を追い続ける日々が続いています。

結局、20年前から今にかけては、便利さが増した分、コミュニケーションの方法や生活のスタイルも大きく変わりました。昔の「カラオケボックス」や「リモコン探し」の思い出を懐かしみつつ、今の時代を楽しむのもいいかもしれませんね！