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縦断と革命の熱風その5〜ボリビア ラパス〜
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サンタクルスを後にしてボリビアの首都ラパスに向かった。出発前に持っていた服を極力減らすために、使わないものをバックに詰めてビリヤードの相手をよくしてくれた中国人女性に渡した。彼女は無言でそのバックを受け取った。次の日長距離バスに揺られながらラパスに向かった!ラパスは標高4000mの世界一高い所にある首都!高山病に気をつけないといけない!バスを乗り継ぎどんどん天空に近づいて行った。そしてついにバスの中で一泊してラパスについた。ラパスについて宿を取ると、とにかくゆっくり横になってバター茶を飲み続けた!そして、1日置いて体が慣れた頃にラパスを巡り歩いた。ラパスはインカ帝国時代の遺跡とスペイン統治時代の建造物が立ち並ぶ美しい街だ。ラパスでは集中的にスペイン語も勉強した。そしてその合間に街中でスケッチをしたりした。美しい交差点や豪華な彫刻達!エスパニア帝国の繁栄と贅沢を尽くした街ラパス!スケッチの題材にはことかかなかった!ラパスの中心部の3600mの所からさらに上の方に登って行くと石畳の小道に、アルパカやビクーニャの生地や、祈祷用の句物がひしめき、ある意味民間芸術と文化人類学の交差点を行き来しているようだった!スケッチしたり、市場を歩いたりしていると制服を着た女子高生の一行がぶつかってきたりした。また先住民族の子どもが足元に抱きついてきたりした。その向こうでは母親らしき人が空き缶の入り口をこちらに向けてカラカラ小銭を鳴らしてきた!にっこり笑いかけてきたので、にっこり笑い返してそこを素通りした!
夜はクラブのようなディスコのようなダンスフロアに時々行った。先住民族の腰使いとラテン音楽特にサルサの8の字の腰使いが合間り、幻想的な優雅な踊りをみんな踊っていた!まるで何かの宗教行事のようでもあった。
ラパス周辺の遺跡はすべからく宇宙に近く、なんらかの繋がりを保ち続けながら、先住民族民族が生活していたことが伺える。それは太古からの人と宇宙との繋がりを表現するには充分すぎる説得力のある芸術作品でもあった。そうした遺跡や骨董品の多くはどこかしら懐かしく、縄文時代のものとの共通点を伺わせた。そうした遺跡を巡りながら宇宙とのエネルギーのやり取りに意識を集中しながら時を過ごした!
時々街の外れにある動物園も訪ねた。ラパスの動物園のライオンは極めてでかい!おそらくライオンが生息できる、最も寒く日照時間の少ない土地のギリギリギリギリのところなのだろう!明らかに寒く日照時間の少ない地域の人が大きくなるのは、光合成を図るために太陽に対して代表面積を最大限に大きくしようとするからとのこと。木にしろ、熊にしろ、猫科の肉食動物にしろ然り。