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マンガ『風雲児たち』のおかげで

みなもと太郎先生のマンガ『風雲児たち』が好き過ぎて、note、はじめました。

私は0歳から12歳までローマで過ごし(生まれは日本です)、多感な思春期で日本に戻ってきたため、日本人としてのアイデンティティを見つけられずに苦労しました。そんなとき、横山光輝『三国志』がきっかけで歴史に興味をもち、吉川英治や司馬遼太郎の小説に夢中になりました。『燃えよ剣』、『竜馬がゆく』を読み、いっぱしの幕末好きでした。

30代になり、何気なく立ち読みした雑誌「コミック乱」で、あるマンガに惹かれます。それが『風雲児たち』でした。

すぐに本屋で1巻を購入しました。しかし、話はいきなり「ー再開します」から始まっています。何故だ、とググると『風雲児たち 幕末編』の前に『風雲児たち ワイド版』全20巻があり、その続きだというのです。

即20巻をリイド社からネットで大人買い、ボックスで届きました。

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そこからは一気読み。目から鱗。歴史をこんなに面白可笑しく読ませるなんて。今までになかった読書体験をしました。

そういえば横山光輝『三国志』の巻末で紹介されていたことを思い出します。「ユニークな史観が幕末の真相を浮き彫りにするショー撃の大河ギャグロマン」というキャッチコピーとともに。同じ雑誌で連載していたんですね。ちなみに手塚治虫の『ブッダ』もそうでした。

既刊(そのときは幕末編10巻)を読み終えてからは、「コミック乱」の連載と新刊(次巻は35巻)を待ち望む日々です。

『風雲児たち』の面白さは、ギャグタッチのマンガ表現を最大限駆使しながら、複雑に絡み合う幕末の事件をわかりやすく描いているところ。登場人物(風雲児)全員が世の中(自分の周り)をよりよくしようと行動してきたことの結果が明治維新なんだ、と教えてくれます。

おのずと風雲児ゆかりの地を訪ねる旅(「風雲児たび」と名付けました)が趣味になりました。テレビの時代劇や歴史ドキュメンタリーも背景がわかるので、面白いのなんの。「青天を衝け」も多くの風雲児たちが活躍するので、楽しみです。

『風雲児たち』のおかげで人生が豊かになりました。

そんな、いまだに言葉にしきれていないこの感動を整理するために、みなもと太郎先生に感謝するために、note、はじめました。

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