言ったもん勝ち？

「此処はね。言ったもん勝ちだから。」
以前の職場で言われた言葉です。
もちろんその方は悪気があって言ったのではなく、私が自分を守れるように言ってくれた言葉だったようですが…

私は初めての慣れない職場だったのでとにかく必死にがんばりました。
他支部所との連携、確認、クレーム処理等々…今まで経験したことないことばかり…
チーム編成も数人からバイトの方を含めた数十人とまちまちで、本当に良い経験をさせていただいたと思っています。

ところで
あなたは「言ったもん勝ち」という言葉をどのように受け取りますか？
何があっても先に「私は間違ってません」と言えば正しいのでしょうか？
反論すれば後出しジャンケンで、反論に賛同または補足すれば「今更…」なのでしょうか？

気になっても色々な心配事でしがらみで言えずに黙っていた。
でもやっぱり気になる…ということは、事の大小はあるのでしょうが仕事や生活でも起きることではないでしょうか？
行動を起こすことで色々な意味で失敗するかもしれない…自分を責める結果になるかもしれないけど、ずっと気になっているより良いからと悩みに悩んで行動した場合でも、あのときこうして良かったと思えるのには、私には本当に永い時間が必要でその間はかなりシンドかった記憶があります。

誰でもがその場で反論できるだけの強さを持っているわけではないし、その環境さえ与えてもらえなかったりするのだと改めて知ることになりました。
職場の上司と部下はさておき、ママ友でも上下関係があったり、楽しんで観ていた裏で悩んでいる人がいたり…

私に元同僚が言ってくれた「言ったもん勝ち」は、『間違ってないと思うならきちんと意見を言わないとだめだよ』という意味でした。
それくらい…な職場だったわけです。

問題になってから色々な話が出て来るのは、今まで言えなかった人達がいたということ、腰を上げてくれたということだと思います。
人それぞれ考え方が違うから行動も違ってますが、全巻読んだという方がいらしゃって、『これはそうしたくもなるだろう』というようなことを書いていらしゃったのが印象に残りました。

この業界に限った問題ではないのかもしれませんが、
せめて素晴らしい作品を素晴らしい方々で映像化するとき、そのどちらの才能も対等であるべきではないでしょうか？
以前から問題はあったようですが、これを機に改善されることを願う一人です。

御冥福をお祈りいたします。