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僕たちはヒーローに憧れていた

子どもの頃、「将来何になりたい?」と聞かれて、迷いなく答えていた。 ウルトラマン、仮面ライダー、プロ野球選手、ケーキ屋さん、宇宙飛行士——。

あの頃は「やりたいこと」ではなく、「なりたいもの」を探していた。 ヒーローになりたかったし、冒険家になりたかった。そこには、給料や安定なんて関係ない。ただ純粋に「自分がどう在りたいか」を考えていた気がする。

でも、大人になると、「なりたいもの」じゃなくて「やりたいこと」を探すようになった。職業、業務内容、スキル、収入。現実的な選択肢の中で、やりたいことを選ばなきゃと焦るようになる。

でも、ふと思うことがある。

「やりたいことがなくても、“なりたいもの”があれば、それでいいんじゃないか?」

なりたいもの vs やりたいこと

ウルトラマンは、「怪獣と戦いたい!」って思ってたのか? バットマンは、「悪党を倒したい!」って本気で思ってたのか?

多分、そうじゃない。

ウルトラマンは、「人々を守る存在」になりたかっただけだ。 バットマンは、「自分の正義を貫く存在」でいたかったのかもしれない。

この視点で考えると、仕事選びや生き方って、もっと自由でいい気がする。 「やりたいこと」を見つけられないなら、「なりたいもの」を考えればいい。

例えば——

  • ウルトラマンみたいなサラリーマン:困っている人を助ける、ピンチのときに駆けつける、でも普段は目立たない。

  • ジョーカーみたいなマーケター:王道を嫌い、ちょっと外れたやり方で注目を集める。

  • ドラえもんみたいな上司:必要なときに“ひみつ道具”を出してくれる頼れる存在。

これって、職種や役職を超えた「在り方」の話。

僕たちも“ヒーロー”になれる?

「なりたいもの」を意識すると、仕事や日常の見え方が変わる。それは肩書きや役割に縛られず、自分の価値観に基づいて行動できるようになるということだ。

本質的な問いは、「何をするか」ではなく、「どんな存在でいたいか」。
社会の中で評価されることや、成果として目に見えるものを追いかけるのではなく、自分の内側から湧き出る願望に目を向ける。

例えば、「人を助けたい」「誰かの支えになりたい」「新しい価値を生み出したい」といった根源的な想い。それを軸に据えることで、日常の些細な行動にも意味が生まれる。

「ヒーロー」とは、特別な能力を持った人ではなく、自分の信じる在り方を貫く人のことだ。

つまり、誰でもヒーローになれる。大切なのは、自分自身に問いかけ続けること——「自分はどんな存在で在りたいのか?」と。

あなたは、どんな“ヒーロー”になりたい?

「やりたいこと」がなくても、構わない。 大切なのは、「どう在りたいか」。

ヒーローって、別に特別な力を持った人だけじゃない。 会社の中にも、家庭の中にも、友人関係の中にも、小さなヒーローはいる。

あなたは、どんな“ヒーロー”になりたいですか?

僕は、誰かが困ったとき、そっと隣に立てるような、そんな存在でいたいなと思う。

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