#18 横浜市立大学one by ONEさんにインタビューしたら、小児病棟でつながる輪が見えた。
子ども食堂や地域の支援団体を応援し、地域の素敵な活動を紹介する番組、(株)StockBaseプレゼンツ「集まれ！地域ヒーローズ！」。
第18回放送では、小児病棟に入院する子どもたちのためのイベントや院内家庭教師を行う、学生団体one by ONEの皆さまをゲストにお迎えしました。
one by ONEは横浜市立大学医学部や国際総合科学部の学生からなる学生団体です、
当日の様子はSpotifyにて無料でお聴きいただけます。あわせてお楽しみください。
団体情報
住所：〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9 横浜市立大学福浦キャンパス内
公式HP：https://onebyone-children.jimdofree.com/
活動内容を教えてください。
入院している子どもたちを対象にオンラインによる院内家庭教師とオンラインイベントを行っております。
活動を始めたきっかけを教えてください。
入院している子どもたちの教育は院内学級という病院に併設されている学校の先生が担っています。
しかし、二重学籍の問題から院内学級に通うためには今通っている学校を一度転校する手続きをしなければなりません。
また、短期入院の繰り返しなどの入院期間の影響で、院内学級を利用できない子や利用しない選択をしている子がいます。
入院中の子どもたちは学校に通っている友達から勉強が遅れてしまう不安や寂しい気持ちを抱えながら生活しています。
この団体は、入院中のすべてのお子さんの学びたいという思いを学生の力でサポートできないかという思いで、２０１８年１２月に設立し、事業を開始しました。
オンラインベントは、コロナ禍で面会制限があり家族でなかなか会えなくなり、きょうだいも含めた家族の思い出作りをサポートしたいという思いで２０２１年からはじまりました。
活動を始めてうれしかったこと・良かったことを教えてください。
家庭教師では、学習を通じたコミュニケーションを大切に週１回１時間、その子がやりたい科目の勉強を行っています。
授業を行う中で「自分でもできた！」という笑顔を見せてくれることが嬉しかったです。
また、授業後に看護師の方やご家族に楽しかったと自慢してくれているというお話を聞いたり、退院前のラストの授業で名残惜しそうな表情を見せてくれたりする時など、ひとりひとりの笑顔や自信につながったと感じられることが嬉しかったです。
さらに、日々授業を続けていく中で勉強以外にも趣味や楽しかった思い出の話、ミニゲームなどを行うことも多くなります。
週1回１時間という短い時間ですが毎回の授業を楽しみにしてくれていることもとてもやりがいになっています。
イベントでは、イベント当日やお渡しの時に病棟に伺った時に廊下にいる私たちの姿を見かけた瞬間からキラキラした笑顔になっているお子さんやご家族の姿を見たときが嬉しかったです。
また、ご家族の方から「家族の宝物にします」「ワクワクしている子どもの笑顔を見ることができてうれしかった」などの声をいただいたこともとてもうれしかったです。
活動を始めて大変だったことを教えてください。
私は、団体設立４年目の時から活動により参加するようになりました。
まず活動を始めるためには個人情報の保護のように病院で活動を始める上での気を付けるべき点が様々あります。
さらに、医療従事者の方々から信頼と日々のご協力をいただいて活動を始めることができており、また企業や団体の方から助成金をいただいて活動を継続・発展させることができています。
そのため、医療関係者の方をはじめ様々な方との調整を時間をかけて丁寧に行っていたとうかがっております。
また、この団体は医学部だけでなく様々な学生・学年のメンバーで活動しています。
テストや実習、部活動やアルバイトなど様々な予定がある中で一緒に活動してくれるメンバーを集めることや企業の方や地域の方々、助成金のことなど、初めての経験ばかりでした。
そのため、活動や自分たちの思いを伝えるということも特に最初はとても難しいと感じながら日々手探りで行っていました。
現在団体が必要としている支援があれば教えてください。
現在は活動にあたたかいご理解をいただき表彰していただいたときの副賞や企業や法人の方々からいただいた助成金で家庭教師とイベントを行っています。
今後も長く活動を続けていくという面では、医療や教育関係の方々以外にも様々な分野の方々に活動を知っていただき、あたたかいご理解をいただけますと幸いです。
団体の活動を続けていくために地域住民ができる支援を教えてください。
院内の子どもさんを対象にしているため地域の方々になかなか活動を知っていただく機会があまりありません。
そのため、このような活動をしている団体があるということを知っていただき、入院中の子どもたちの生活についても興味を持っていただくことが今後多くの子どもたちのサポートを広めていくきっかけになるのではないかと考えています。
団体の今後の展望を教えてください。
今後もより多くのお子さんに家庭教師とイベントを届けるということを一番の目標に活動しています。
学生団体ということもあり、新しいメンバーにも活動の必要性や楽しさを伝えていき、世代が変わっても続いていく活動にしていきたいと思います。
具体的には、現在家庭教師の導入をご相談している病院がありますが、現在連携させていただいている病院以外に入院しているお子さんにも届けられるようにしたいと考えています。
番組情報
(株)StockBase プレゼンツ「集まれ！地域ヒーローズ！」では今後も地域の支援団体の皆さんをお招きし、その活動を応援してまいります！
毎週金曜12 時は金沢シーサイドFM にてお会いしましょう。
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