#45 TEHsにインタビューしたら、リユースを当たり前にしたい学生たちの奮闘が見えた。
子ども食堂や地域の支援団体を応援し、地域の素敵な活動を紹介する番組、(株)StockBaseプレゼンツ「集まれ！地域ヒーローズ！」。
第48回放送では、若者にSDGsを広めることを目指して活動する、横浜市立大学学生団体TEHsにヒーローインタビューを行いました。
放送の様子はSpotifyにてお聴きいただけます。あわせてお楽しみください。
本日のゲスト
【横浜市立大学学生団体TEHs】
公式HP：
公式Instagram：
公式X：
活動内容を教えてください。
学生団体TEHｓは、横浜市立大学生をはじめ、10〜20 代の若者にSDGs を広めることを目的にプロジェクトベースでの活動を行う団体です。
TEHｓには現在６つのプロジェクトがあります。
ここでは「ハマカグプロジェクト」を紹介します。
ハマカグとは、家具・家電を横市生の間でリユースするシステムのことです。
出品する側、買い取る側のターゲットの両方を学生に絞ることで、両者に安心感が与えられるということが一般的なリサイクルショップとの違いになります。
活動を始めたきっかけを教えてください。
3 年前、私が大阪から東京に上京し、家具や家電を買い揃えている時期はちょうど、4 年生が卒業して引っ越すタイミングでした。
そのとき、道端にはまだ使えそうな綺麗な家具や家電がたくさん捨てられていました。
それを見て、これらをリユースするプロジェクトがあればいいのにと思っていました。
大学入学後、国際関係論や環境論入門を受講し、家具家電の製
造や廃棄過程では大量の二酸化炭素が発生し、地球規模課題の一つである温暖化を促進させてしまっていることを知りました。
そこで「ハマカグ」を立ち上げ、行動に移すことを決めました。
大学に入学して一人暮らしを始める際、家具・家電を一式揃えるだけで最低10 万円は必要であり、経済的に余裕のない学生にとってとても痛い出費です。
一方で、卒業時には4 年間しか使っていない、比較的綺麗でまだ使える家具・家電を粗大ゴミ料金を支払い、捨てることが一般
的なのです。
そこでハマカグでは、まだまだ使える家具・家電を横市生の中でリユースします。
それによって環境問題や、途上国の労働環境問題と密接に関わっている大量生産・大量消費へブレーキをかけることを目指しています。
加えて、新生活において精神面で大きな不安を抱えている新入生を経済的にサポートすることを可能にしています。
活動を始めてうれしかったこと・良かったことを教えてください。
微力ではありますが、環境問題の改善に貢献できているという実感が日々の活動を続ける上での原動力になっています。
また、ハマカグの利用者さんたちからの「ありがとうございます」という言葉もすごく励みになります。
０からプロジェクトを始め何十回もミーティングを重ねメンバーみんなでシステムを作り込んでいくということを学生時代にできており、とても貴重な経験だと感じています。
活動を始めて大変だったことを教えてください。
4 年生に対する広報はかなり苦労しました。
最終的には、4 年生が所属するゼミの担当教授や准教授の先生方全員にメールを送り、「ハマカグプロジェクト」に関する情報をゼミのラインで共有していただくようにお願いしました。
先生方からは快諾や応援のお返事をいただき、大変ありがたかったです。
また、SNS や口コミを通じても広がりを感じることが
できました。
新入生に対しては、まだ学校とのつながりが浅いため、インスタグラムとX を積極的に活用しました。
大学の公式アカウントが発信する「#春から横市生」というハッシュタグを使用し、ほぼ毎日投稿し、広報をしました。
また、利用者さんとの連絡は全てInstagram で行なっていました。
そのため利用者さんの数が増えてくるとどの人がどの段階まで進んでいるのかなど把握するのがとても難しかったです。
現在団体が必要としている支援があれば教えてください。
ハマカグが現在必要としている支援は必要ありませんが、このラジオを通して、我々の日々の生活は環境問題と密接に繋がっていることに気づいていただきたいです。
またご自分で行動できることから少しずつ変えていく人が増えていけばいいなと感じています。
団体の活動を続けていくために地域住民ができる支援を教えてください。
ハマカグは横浜市立大学生による市大生のためのプロジェクトです。
そのため、地域住民の方からの支援は現在は必要としておりません。
しかし、ハマカグのインスタグラムアカウントがあり、我々の活動について詳しく説明している投稿があるので、是非フォローして
いただければと思います。
アカウント名はycu_tehs_hamakagu です。
団体の今後の展望を教えてください。
まずは来年度の利用者さんの数を増やし、横浜市立大学でハマカグを定着させ、プロジェクトを継続していくこと。
そしていずれは横市のみならず、他大学でもこのリユースするシステムを取り入れてもらい、「大学生の一人暮らしの家具はリユースが当たり前」という意識変革を大学生中心に社会に起こすこと。
またそれによってSDGs や国際問題への関心を高めることができればと考えています。
番組情報
(株)StockBase プレゼンツ「集まれ！地域ヒーローズ！」では今後も地域の支援団体の皆さんをお招きし、その活動を応援してまいります！
毎週金曜12 時は金沢シーサイドFM にてお会いしましょう。
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