「2000年以上解明されていない？　永遠の謎・鏡の左右問題！」　~ボーッと生きてんじゃねーよ！　その３~

今回は、チコちゃんシリーズ最大の難問。
　「鏡に映っている自分の左右が逆に見えるのはなんで？」
でした。

例えば、鏡の前に立ってみて、右手にリンゴを持っていたとする。
その鏡に映っている自分は、なんと・・左手でリンゴを持っている。
なんで？
って話です。

実は、今は遡ること×十年前、大学入試の現代国語の長文問題が、
まさにこのテーマについて書かれた文章でした。
この記憶はすごく鮮明に覚えていて、今でも時々大学の同級生で集まった時に、
　「あの時の現国の文章、覚えてない？鏡の話。」
って言うと、ほとんどの友人が今でもそのことを覚えているんですよね。
残念ながら、今となってはその文章はどなたが書かれた文章だったのかを
調べられないのですが、試験の問題の記憶よりもその文の内容自体が
鮮明に記憶に残っています。

そして、これまた面白いのが、
　「でさあ、鏡では左右が逆転するのに上下が逆転しないのは
なんでなんだっけ？」
と友人に聞くと、みんな口をそろえて
　「え〜〜っと　なんでだっけ？？」
とこれまたみんな揃って覚えていない。
なんか、試験の文章ではその筆者が理由を述べていたように
記憶しているのですが・・・
そういうわけで、逆にこの話題で話が盛り上がって、ある人は、
　「それは、人間の目って左右にひとつづつついているでしょう。
だからだよ。人間の目が上下についていたら、上下が逆転するんだ。」
とかもっともらしい解説をする人もいたりして、なかなか面白い。
私の大学は理系大学なので、こういう理屈っぽいことを話題にすると盛り上がる人が多い。

今回、まさにその話題だったので興味津々で見ていたのですが。
チコちゃんの答えは、
　「分からない」
でした。

分からないことを、分からない（正確には、良く分かっていない、って事ですけど）と言うのはすごく勇気がいること（NHKさん、スゴイぞ）。
でも、「分からない」ってなんだ、それ？？

ただ、そこから一応解説が続いて、要するに、「左右」とは、「上下」と「前後」が定まって、それを基準にして初めて決まるのだけど、鏡に写ると上下はそのままだけど前後が逆になるので結果として左右も逆になる、ってこと。ただ、必ずしもいつもそうであるとも限らないので、だから
　「分からない」
が今回の結論。

私が同級生と、あーでもないこーでもないといろいろ話していたことは、
結局「良く分かってない」
ことだったんだ、となんとなく安心した次第でした。

世の中には、良く分からないことってたくさんありますよね。
それは、良く知っている人に聞くと、「なるほどね」って
思って感心したりするんだけれども、こちらが良く分からないことを
良い事に適当なことを言って、こっちも分かったような気分になって
しまうこともあります。
「それは人間の目が左右についているからだよ」って言われて、
なんとなくそういうものなのかなあ、と良く考えずに受け入れてしまったりするのだけれども、でも良く考えてみると、片目をつぶってみても
鏡な左右逆転だよね、と思うとこれもどうなのかな、となる。

だから、いろいろな意見を聞いたりすることはとても重要だけど、必ずしもすべてが正しいことではない場合もあるから、自分でしっかり検証してみることがとても大切。

「ボーッと生きてんじゃねーよ！」

ここのところ、株式マーケットも不安材料が多いためかかなり下がっています。これは、特定の原因があるからではなく、なんとなく不安な要素はいろいろあるから。本当に決定的な原因がないときに、自分もなんとなくみんなと一緒に不安になるのか、自分なりにそうではないかもしれないと思っていろいろ情報探したりしてみるか。　それは皆さん次第。

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