ふるさと納税・返礼品(見通し)/人生設計シミュレーションボードゲーム『デュアルベースタウン Game -大月版-』の制作ノート
◆事のあらまし
本ゲーム『デュアルベースタウン Game』は、元々『いなだ』や『10分生涯』というタイトル案で作成した、個人的なオリジナルゲームでした。
本ゲームの内容は、「デュアルベースタウン構想」や「里山資本主義」といった、山梨県大月市と密接なライフスタイルの知恵を活かせる様にデザインしており、ふるさと納税の返礼品として提案してみては如何か?というアドバイスを識者の方から受けまして、市役所の企画財政課に提案したところ、返礼品として採用される見通しとなりました。(年度の変わる4月に必要書類を提出し、書類に不備がなければ受理されますので、そうしたら本採用です)
提案した際に、市から「タイトルに“大月”という単語を入れる」「コンポーネントをもっと豪華に」といった2つの要望を受けました。
よって、本ゲームのタイトルは『デュアルベースタウン Game -大月版-』として、内容もローカライズをします。
なお、今までのバージョンはタイトルを『デュアルベースタウン Game -全国版-』として残しておき、別の機会に発表致します。
コンポーネントの豪華さへの対応については、次のように対処し、豪華さを演出したいと考えています。
◆ゲームの概要
本ゲーム『デュアルベースタウン Game』は、プレイ時間10分程度のお手軽な人生設計シミュレーション・ゲームです。
現実の「デュアルベースタウン構想」「里山資本主義」「防災対策」といった、ライフスタイルの知恵を、ゲーム中に活かせるようにデザインされています。
プレイ人数は1〜8人です。1人で手軽な時間潰しとして用いることも出来ます。また、大勢が集まった場面でも、簡単なルールなので、普段ゲームを遊ばない方でも楽しめます。プレイ時間は、1人なら5分、2人でも10分ぐらいで、隙間時間でプレイ可能です。
まずプレイヤーは、自分の生まれ(生家)に応じた人生設計を決めます。この人生設計がプレイヤーの勝利条件となります。例えば、《里山資本主義》ならば、拠点カード《里山》を誰よりも多く5枚以上所有していれば勝利です。他のプレイヤーに勝つことがこのゲームの目的ではありません。お互いに融通し合って、みんなで自分の勝利条件を達成することが目的です。
ビギナーでもベテランでも同じ土俵で楽しめる様に、運の要素が高いゲームバランスをとっています。もし運に恵まれず勝てなくても、プレイ時間が短いので、もう1回!と再チャレンジがし易く、手軽に楽しめるゲームとなっています。
プレイヤーが手番に出来ることは、基本的に『拠点拡大(場からカードを1枚獲得)』『開拓(獲得したカードをポイント化)』『防災対策(開拓地とポイントを守る)』『宗旨変え(勝利条件の変更)』の4つです。このどれか1つを選んで実行するだけのカンタンなルールです。
プレイヤーが集めるリソースには、5種類の拠点(カード)と、4種類の資本(ポイント)が存在し、そのいずれかに焦点を当てて集めることが人生設計であり、勝利条件となります。
拠点を目標と定めた場合は、運ゲームの要素が強くなり、年齢の幼い人やボドゲに慣れていない人でも、気軽に遊んで頂けます。
資本を目標と定めた場合は、運の風向きを適切な判断によって覆すことが可能です。プレイヤーの判断力が問われますが、歯応えのあるゲームとして遊んで頂けます。
拠点を目標とするか、資本を目標とするかで、ゲームの難易度が変わますので、個人のボドゲ熟練度を問わず、あるゆるプレイヤーが同時にゲームを楽しむことを可能にしています。
ゲームは8ラウンドで終了です。つまり、8手で勝利条件を達成しなければなりません。また、途中で達成しても、8ラウンド終了時まで達成した状態を維持しなければなりません。短期決戦の為、無駄な行動を行う余裕はありません。計画的なプレイングが求められます。ですが、安心してください。他のプレイヤーと協力して、困難を乗り切ることが可能です。
本ゲームにおいてプレイヤーの目的は、自身の勝利条件を満たすことです。他のプレイヤーと競うのではありません。自分自身が掲げた目標に対して勝つのです。他のプレイヤーを蹴落とす必要はありませんので、仲良く譲り合って、みんなで勝利条件を達成しましょう!皆んなで勝つ。それが真の勝利です。
リアルな人生と一緒です。隣人とは仲良く付き合っていきたいものですね。
◆プレイの流れ
『デュアルベースタウン Game -全国版-』でのリプレイ。全国版なので、返礼品(大月版)とは多少の差異があります。
具体的な差異については、当ページにて説明しています。
◆アクション
各プレイヤーは手番が回ってくると、次のアクションから1つを選んで実行出来ます。
第1ラウンドは、まず『拠点拡大』をすることになります。市場からどの拠点カードを選ぶのかが問われます。
第2ラウンド以降は、アクションの選択肢が増えます。
選択ルールのアクションは、ゲームに慣れたら、参加者全員の同意のもと導入してください。
▼基本アクション
『拠点拡大』:市場から拠点カードを1枚選び獲得。手元で未開地として置く。未開地は最大4枚まで所持可能。
『開拓』:未開地(獲得カード)をまとめて開拓地にする。開拓地と化す際にポイントが発生。
『防災対策』:開拓地に防災処理を施して、世相カードの影響から守る。最大3枚まで防災処理を施せる。(大月版から新規追加)
『宗旨変え』:人生設計カード(勝利条件)を変更。残りの未使用カードから選ぶ。(大月版から新規追加)
◆コンポーネント
コンポーネントとは内容物のことです。ボードゲームならば、ゲームに用いるサイコロやボードやカードや説明書 などが、それに相当します。
サイコロは全国版と同じです。[1]が3面、[2]が2面、[3]が1面の特殊仕様となっています。
カードの半分ぐらいは全国版と同じです。ですが、世相カードを中心に大月版ではローカライズされます。また、拠点カードはサイズがミニアメリカンサイズ(TCGサイズのほぼ半分)に変更されます。
ボードは大月版から新規に作ります。
▼プレイヤーボード
BGとしてフリー素材の写真を使っていますが、製品版では需要に応えたイラストに差し替えられます。お楽しみに。
サイズ:A4
▼センターボード
構成要素のみをレイアウトした試作の段階です。製品版では需要に応えたイラストでBGを装飾します。
サイズ:A3、2つ折り
世相カード8枚を各枠に1枚づつ裏向きに配置します。ラウンドの最後に、該当ラウンドの世相カードをめくって、指示を適用します
現在のラウンドの世相カードの上にサイコロを置いて、今が何ラウンド目か一目瞭然にしておきます。
拠点カードをまとめて『山札』にして、所定の位置に置きます。各ラウンドの初めに、山札から拠点カードをめくって、市場へ配置ます。配置する枚数は[人数+1]枚です。例えば、プレイヤーが2人ならば、市場に配置される拠点カードの枚数は3枚となります。
ラウンドの終了まで市場に残った拠点カードや、プレイヤーが手放した拠点カードは、『不要札置き場』に置かれます。
◆進捗報告
▼2月13日
・アイディアを思い付く。即刻、制作開始。
▼2月15日
・『いなだ(仮題)』として試作版が完成。テストプレイ開始。
▼2月24日
・コンポーネント『プレイヤーボード』を新規作成。
▼2月25日
・コンポーネント『センターボード』を新規作成。
▼2月26日
・当ページを公開。
▼2月27日
・ジャケットをちょっと手直ししました。けど、岩殿山の写真を差し替えたいです。春爛漫花盛りの写真にしたい。
▼2月28日
・大月版のプロモーションを開始。ご拡散して頂けますと、大変助かります。
▼3月10日
・全国版から大月版へのローカライズ完了!
・あとは、試作版から製品版への移行ですが、これには予算とイラストが必要です。急がずゆっくりと。
▼3月11日
・プレイヤーボードを微修正。
・世相カードに「大月市あるある」感の高いカードを追加。
▼3月12日
・世相カードに「大月市あるある」を増やそうとしたところ、ネガティブなイメージのカードに偏った為、ポジティブなイメージを追加しました。
▼3月24日
・世相カードの名称を、市役所の職員の方に監修して頂きました。
▼4月4日
・世相カードの名称の監修を画像データに反映しました。
▼5月
・試作版2号の完成。
・『ヤマノススメ』の原作者しろ様に、イラストを発注。
▼6月
・イラストが納品。
・ルール改定。→『財政ポイント』の概念を追加。財政ポイントは、資本の足りないプレイヤーへの救済処置と、相互協力のルールとなります。
▼7月
・イラストの着色サンプルを作成。
・『人生設計カード』の呼び名を『主義むすカード』に変更。イラストは主義(人生設計)のシンボルとなるキャラクター(娘)たち、「主義むす」という扱いとなります。
・試作3号(最終試作版)に着手。
◆九城司の他の作品
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