どいつもこいつも生き急いでてもれなく死んでくんだけどみんなサイコーに輝いてる神アニメ「サイバーパンク エッジランナーズ」
Netflixじゃなかったら覇権だったとか何年か前に聞いて、少しメンタルも落ち着いて夏休みで暇だし月額1000円ぐらい気軽に出せる年齢になったので見ました。ネタバレあり。あと文章が汚い。
感想
なーんか、登場人物みんなバカでみんな生き急いでてみんな死んでったけど、サイコーに輝いてたなぁ。最速感想はこんな感じ。ナイトシティではどう生きるかではなくどう死ぬかで伝説になれるか決まる。本編ではこんなニュアンスの言葉が何回か出てきたけど、大なり小なりみんな伝説になって死んでったなぁ。と思った。
仲間かばって死んだやつ、裏切ったあと後悔しながら死んだやつ、巻き添え食らって死んだやつ、みんな不本意な死だったかもだけれど、その過程の道のりはどうしようもなく輝いていて、じゃあもうそれが正解だよと言えるような死に方だったように映った。みんなでっかい火花散らしてすぐ落ちる線香花火みたいな奴らだった。
特にデイヴィッド、良かったね。明らかにメインと同じ道を辿って、同じようにズルズルとサイバーサイコシスというドン底の終着点に向かっていくんだけど、最終的にはメインを超えて、「ありきたりの伝説」になった。彼は結局特別じゃなかったのかも知れない(もしくはサイバーウェア耐性が強い特別な凡人だった)し、最終回の方が1話よりドン底具合は強かったかも知れないけど、「過程でルーシーや仲間たちと輝けたから」という単純な理由で、ハッピーエンドと錯覚させるような笑顔で散ってった。
あとナイトシティというすーぐに人が死ぬ街で、「他人に夢を預けることの重さ」が描かれていたのが良かった。デイヴィッドの母とメインの夢は、デイヴィッドが壊れるのに十分な重荷となり、そしてデイヴィッドの月への想いはルーシーのトラウマになった。多分メインテーマはここにあるんじゃないかな?高校の現代文2だったので詳しいことはわからないけど、作者の主張問われたら俺はこれを提出する。
副題、良すぎるだろ
1話から10話まで全部副題が最強、考えたやつ1000階級昇進していい。
特にメインの死後の7-10話は副題見るたびに鳥肌立ってた。Stronger→Stay→Humanityの流れ天才過ぎるし最終話My moon My manを私の月、私の恋に和訳したのもサイコー過ぎる。
8話のStayをどう捉えるかは誰かと話したい。デイヴィッド→ルーシーのいかないでなのかルーシー→デイヴィッドのいかないでなのか、もしくはその両方か。
デイヴィッド→ルーシーのStayと捉えると、8話のラストシーン一個前での二人の会話で、デイヴィッドがいかないでと言えなかったことの回収になるのと、1~9話は全部デイヴィッドの副題だったのに、最終話だけルーシーの副題になるのがすごくきれいだから恐らくそうだと俺は解釈するけど、誰か話し相手になってーーー
このシーン最高だった
最終話、I Really Want to Stay At Your Houseが流れ出すタイミング、止まるタイミング、もう一度流れ出すタイミング、すべてが完璧すぎてラスト10分ずーーーーっと口あんぐりさせて涙流してた。ヤバすぎるでしょあれ。脳味噌に直接訴えかけてきたからBD見てるかと思った。早くも記憶を消してもう一度見たいと思っている。
あとレベッカいいヤツ過ぎるな、すっごいいいヤツだったから本当に救いがない。レベッカの死に賛否両論あったけど、俺はこれで良かったとは思う。デイヴィッドのバカがあまりに幸せそうにくたばるから「バットエンド」であることを明示するには彼女の死は必要だったと思う。だからこそ本当に救いがない。
他にも感じること、自分に影響を与えたこといっぱいあるけど長くなっちゃうしこのあたりで。ゆくゆくはゲーム本編もTRPGもやってみたいな。
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