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《管理職の方はおさえておきたい》試用期間の落とし穴

新しい環境でスタートを切った方、新しいメンバーを迎え入れた方。入社後しばらくは、不安・緊張・ワクワク感など落ち着かないですよね。そんな時に見受けられる職場の誤解についてふれていきます。

1. 試用期間とは

本採用前に人物・能力・勤務態度など社員として適性があるか見極める期間を試用期間といいます。法律に定められている制度ではありませんが、多くの会社が取り入れており、期間は3カ月~6カ月が一般的です。試用期間だからといって、簡単に解雇できるわけではありません。

2. 試用期間中の思わぬ落とし穴

新卒の方や実務経験が浅い方には教育係がついて業務を覚えます。徐々に職場にも慣れ、メンバーの一員として能力を発揮していく姿は周囲にも良い刺激になります。その一方で、あちらこちらから不満の声があがり始めるケースも。例えば…

<新入社員>
教育係の説明が分かりにくい、ペースが速すぎてついていけない、理解できないまま業務を押し付けられる、誰にも相談しづらい、誰からもフィードバックがないetc…

<教育係>
普段の仕事で忙しい上に急に教育係を丸投げされた、何回説明しても覚えてくれない、理解しているのかしていないのかハッキリしない、教育係の自信がない、誰もフォローしてくれないetc…

<他のメンバー>
チームの雰囲気がピリピリしている、新入社員も教育係もつらそう、自分の仕事に精一杯でフォローできない、どうフォローしていいのか分からない、上司はほったらかしで何もしてくれないetc…

<上司>
キャリアを考えると教育係の経験が必要なのでやりきってほしい、教育係と新入社員の相性がよくないのか、新入社員に何か問題があるのか、相談してこない=問題ない、自分自身が多忙でチーム内に何が起きているか分からないetc…

上記のような穏やかではない場面に遭遇した方もいらっしゃるかもしれません。最初はそういうものだよね!とチームワークで乗り越えられれば良いのですが、残念ながら本採用に至らずトラブルへ発展するケースも存在します。

3.落とし穴の回避策

様々な要因が複雑に絡むため解決策も一つではありませんが、まずは「育成プラン」をつくり、業務も気持ちも共有することから始めてみてはいかがでしょうか?

【育成プランの手順】
STEP1:業務を分解する
STEP2:分解した業務の作業を難易度別に並べる
STEP3:いつまでに何を身につけるか目標を決める
STEP4:定期的に達成度合をチェックしてフィードバックする
STEP5:新入社員と教育係それぞれ個別面談して必要なフォローをする

どんなに良い制度があっても効果的に運用できなければ意味がありません。育成プランをきっかけにチームの課題を明確にし、その時々の組織の状況に合わせたアップデートが必要です。

そして、軽視していけないのは「チームの雰囲気を和やかにしてくれる存在」。雇用形態や立場に関わらず、さりげない細やかな気遣いで支えてくれている方はいませんか?不安な時に声をかけてもらったり、気軽に手を貸してくれるのは心強く安心できますね。単に性格が優しいからで済ませず、きちんと評価にも採り入れたいところです。





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