ミッションコマンド
今回は、どんな状況にも崩れないチームになるための考え方について軍事作戦を行う組織の文化を参考に考えていきたいと思います。
軍事作戦を行う組織では「ミッションコマンド」という文化、考え方がありそれは簡単にいうと任務達成に必要なことを予め整理して、取るべき行動や考え、方針を共有することです。
その考え方自体は日頃の生活や何か
行動する際にも便利な考え方であり
簡単で当たり前の事ではあるが、これが意外と難しく、出来ているようで出来ていないのではないかと思います。
今回は、その簡単なようで難しいミッションコマンドについてまとめてさせていただきます。
どんなに緻密な計算や見積り、情報収集をしても100%影響を及ぼす要素は明確になる訳ではなく、不確定要素は必ずあり、不測の事態も起こります。
言い換えれば不確定要素を完全に排除するのは不可能であり、仮に出来たとしても不測の事態というものは必ず起こると考える方が得策だと思います。
特に軍事作戦は混沌の中であり、それはまさに「戦場の霧」です。
また、見えない部分を明確になるまで行動しないのではあれば、何も出来ず
不確定要素がある中でもいかに行動するかが問われるわけです。
その時、必要なのが明確な「目的と目標」です。
軍隊ではそれがミッション「任務」であり、何のために、何をする必要があって、そのため何時までに、どこで、誰が又は誰と、何を、どうしなければいけないのかを、示されます。
指揮官、つまり導いてくれる人の声は常に届くわけでは無いので指揮官の意を汲む必要があるのです。
「何のために何をしなければいけないのか」つまり、明確な目標を確立してあれば
それを達成する手段というのは無限にあり、現場にいる兵士は経験上ベストな解答を見出せます。又は見出せるように訓練する必要があるとも言えます。
手段ばかりを考えるのではなく、大きな部分「目的と目標」そしてそれを達成するために「必要なこと」を明確にし、手段、方法はある程度計画するものの、あまり固執する事なくその場の最良なものを柔軟に選択していく部分の中の多様性が必要であり、全体の中の一貫性があれば問題ないということになります。
ミッションコマンドの理想は離れていても、指揮官の考えが理解出来き、共に行動する仲間の考えが理解出来ることに尽きると思います。
それは論理に基づいた以心伝心みたいなもので、目標の共有と同じ方向を向いてそれを達成しようとする人の中で自然と一体感が生まれ、不測の事態に崩れないチームになると思います。
身近なところで大学駅伝に例えるなら東洋大学の鉄紺、1秒を削る走り。
青山学院の〇〇作戦のように、共通の認識を分かりやすいテーマにするというのも、ある種一つのミッションコマンドを体現したものだと思います。
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