夜の散歩
昨日、ふと思い立ち一人で夜外に散歩に出てみた。
急にでも一人で外へ出れたのは、夫が子どもを見ていてくれたから。感謝している。
昼間一人で外出しても、家に帰ったら子どもがいて
夫がいて、元気な声が聞こえてくる。
それって、書いてて思ったけどすごく幸せなことなんだよね。
なのにさ、昨日はそれが辛く感じてしまった。
無音の中にいたい、子どもの声がうるさい、耳に響く、夫の声も聞きたくない。
一人になりたい。
一人になりたい。
少しの間子どもを預けたとしてもそれは一時的なもの。
パッと外に出てみた。
暗い中一人で歩くのはいつぶりだろう。
少しの暗闇の恐怖と、春先の冷たい空気。
暖かいカフェラテをコンビニで買った。
のんびりコンビニで買い物できるのは久しぶりだ。
外を歩いた。
見慣れた、見飽きた風景が違うように見えた。
お店が変わっていたり、新しい家が立っていた。
無くなってしまった祖父の家を見に行った。
何も無くなってしまった家。
次はどんな家族が住むのだろう。
私はずっと同じ場所に住んでいるから、
ここには思い出が沢山あって、
その思い出から逃げたくなることがある。
遠くに行きたい。
それでも。私には帰る家がある。幸せだ。
家に帰ると、複雑そうな顔をした夫がいた。
帰ったらお風呂に入ってごはんを食べて洗濯をして片付けをしなきゃいけない。
自由が欲しい。
何も変わらない、息子が話しかけてきた。
「ママいっしょにあーそーぼ!」