別の食い扶持を確保して、医業を趣味にしよう
最近、というかずっとSNSでは今後の医師(臨床医)の待遇の見通しが話題だ。そしておそらく皆の想像している通りになるだろう。
国は急性期病院を中心に集約化、統廃合を進めたい。そのために診療報酬を改定して中小規模病院を締め上げる。医師も専門医資格(新専門医制度)や地域枠を駆使してコントロールする。医療の世界は2030年代には今とは全く違う景色になっているだろう。これは断言できる。
医師という仕事は古来からある仕事であり、それがなくなることはない。しかし国家資格であり、基本的には国と一蓮托生である。その価値はその時代の経済状況、社会情勢によって大きく左右される。そして国が貧すれば、それに付随する国家資格である医師免許もその価値は低減する。
その頃には、年収700-800万程度のインフラ要員になっているだろう。「医師も大規模病院へ集約化することで今よりは仕事量がトントンかやや少ないくらい、そうしてやる代わりに給料減っても文句ないだろう。」という感じ。
今の若手医師の多くがやさぐれ医師になっている可能性が高い。
ではそれに向けて今、どうするのか。
フランケン先生のXでの投稿が参考になると思う。
そもそも医業以外で食い扶持を作る、あるいは資産を作っておけば、医業に経済的に依存する必要はない。金のために他人がぶら下げた「やりがい」を与えられてイヤイヤ働く必要もなくなる。自分の納得できる範囲で、納得できる仕事量をやればいい。そして自分の納得できる「やりがい」を医療から手に入れる。これなら医者の待遇がどうなろうと、年収が減ろうと、関係ない。
これが自分にとっての当面の目標で、今後はこれを実現するための戦いになる気がする。「あの頃はまだ待遇が良かった」とか「あの頃はバイト代もっと高かったのに」とか愚痴を吐きながらイヤイヤ奴隷労働をやっていくのは絶対にイヤだ。自分の納得できるだけ働く。そのために医業以外で食い扶持を手に入れたい。