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ちょっとお得でちょっとかわいいボクのフィルムカメラ

フィルム価格がどんどん上がってきていよいよボクたちの手に届かないところまできたような気がする。これまでは数百円で買えていたフィルムはそのほとんどは1,000円を超えるようになったし、ボクが特に愛してやまないコダック エクター100は2,000円を超えているのが当たり前になってしまった。

Nikonが一眼レフ市場から撤退するっていうフェイクニュースに一瞬驚いたけど、誤報だと訂正するNikon公式のレポートにも「開発」の文字がなくて、一眼レフはD6を最高峰とする現在のラインナップで打ち止めになるみたい。

そもそもミラーレスカメラすらもスマホに置き換わっていく現状なのに、7月1日にコダックから新しいフィルムカメラが発売された。Kodak EKTAR H35
ニュースリリースを見た時、このご時世で新しくフィルムカメラを発売するコダックの意気込みに飛び上がるほど嬉しかったけど、それ以上にハーフサイズカメラだということにびっくりした。

そしてその姿を見てさらにびっくり。カメラっぽさは全然なくて、多分おもちゃカメラなんだろうけど、安っぽさを感じさせるところもなくて、本気でフィルムカメラを発売してきたんだなって思った。素直にかわいいなって。

だボクもカメラ屋さんで売ってるのを見かけた瞬間にレジに持ち込んでた。選んだのは一番かわいいと思ってたSAND(サンド)の色。そして勢いに任せてブログにまで書いてしまったんだ。

カラーは4色展開。今は売り切れているお店が多いけど8月には再入荷されるみたい。

一本のフィルムと長く付き合える

ハーフカメラっているのは簡単にいうと普通のフィルムの2倍の枚数写真が撮れるってこと。一枚の写真を半分にして写真を撮るって言ったらわかりやすいかな?

ハーフカメラEKTAR H35で撮った写真

普通のフィルムカメラで撮ると一枚の写真になる1コマを半分にして2枚の写真にするのがハーフカメラ。だから36枚撮りのフィルムだと72枚の写真が撮れちゃう優れもの。

36枚撮りのフィルムを撮り切るのも数日かかるのに、ハーフカメラになったら72枚も撮れちゃう。下手するとフィルムを一本撮り切るのに数ヶ月かける場合もあるかもしれないよね。
でも日常や旅行とか、いろんな思い出がたくさん詰まった一本のフィルム。こんなのもいいよね。


いつでもどこでも持ち歩きたくなる

ボクは普通の人よりちょっとだけたくさん写真を撮るんだ。だからいつもカメラを持ち歩いてる。そしてほぼ毎日、カメラをPCに繋いでデータをLightroomに吸い取ってる。ボクにとってカメラは日常を記録するものではあるけど、そのスパンは1Dayなんだ。

でもフィルムカメラ、特にハーフカメラはそんなわけにはいかない。フィルム1本撮り終わらないと現像にも出せないから1Dayというスパンは絶対に無理。そして現像に出そうと思ったらさらに数日かかる(ボクはネットショップで現像をお願いしてる)から、フィルムカメラのボクのスパンは1monthかそれ以上になる。

その代わりに、1日単位で撮り歩くわけじゃないから無理にシャッターを押さなくてもいいし、気になることがなければカバンからカメラを出さなくてもいい。それがフィルムカメラなんだと思うし、そんな使い方ができるサイズ感とデザインなんだと思う。

とにかくボクがKodak EKTAR H35をゲットしてから、ボクのカバンの中には必ず入れるようになった。

フィルムカメラと共に進む未来

Koadk EKTAR H35 + Ektar100

斜陽産業。
輝く未来が想像できないフィルムカメラを取り巻く環境。それでもボクの周りでもフィルムカメラを始めた人は多いし、体感的にはフィルムカメラ熱は高まってきているように感じる。それでもどれだけコンシューマーが盛り上がっても、ビジネス用途でフィルムが消費されることがない今、やっぱりフィルムはさらに値上がりして、ボクたちにとってさらに手が届かないものになるんだろうな。

そんな現状に一つの答えを出してくれたのがコダックだったし、ハーフサイズカメラのEKTAR H35だったんじゃないのかな。
SNS時代の写真としてハーフサイズは基本縦構図だし画質的にもピッタリなんだと思うし、フィルム価格が実質半額で使えるんだから。

コダックはこの先に控えているフィルムカメラユーザー受難の時代に対する一つの答えを用意してくれたんだよ。このハーフサイズカメラでフィルムカメラを使う人がもっと増えてくれたらいいし、もう少し市場が増えることでフィルムメーカーも製品ラインナップの充実と価格の見直しをしてくれたらいいな。

Kodak EKTAR H35におすすめなフィルムも紹介しているからよかったら見てね。

Koadk EKTAR H35 + Ektar100

夏がはじまる フィルムをはじめる

多分、夏とフィルムの相性は抜群だ。ハイライトに強いフィルムは夏の炎天下でもしっかりとフィルムにその風景を残してくれるだろうし、ハーフカメラで撮った1ヶ月の夏の思い出は、秋のボクに甘酸っぱい何かをもたらしてくれるだろう。

だからこそ、夏がはじまるこの時期からフィルムカメラをはじめてみよう。失敗してもいいんだよ。絶対にデジカメやスマホじゃ撮れない「何か」が写るから。

夏がはじまる フィルムをはじめよう

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すぎっち
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