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なんもしてないのに、なんかしてる、に陥るとき。

noteを始めたのは岸田奈美さんの記事がきっかけで、それからずっと岸田さんのはじけるような魅惑の文章に溺れています。

だから年末の急なご災難についてももちろん存じ上げておりまして。これはさすがにキツい!としかも人ごとでなく気になっていたので、休業宣言にはホッとしました。

さてここで「人ごとでない」についての私事を少々述べます。

2022年11月(おととしですね)のこと、あろうことか自宅が燃えました。ええマジで。少々述べてる場合ではなく、詳細なレポートをお届けしたくてたまらない心境です、それはもう。

なのですが。メモは溜まれど岸田さんのようにサクサク仕上げてアップする度量と実力がないもので、せっかくの大ネタ(?!)なのに忘れちゃうよぅ〜の危機感。さらにそれをもそろそろ乗り越えつつあったりして。わあーもったいない、の焦燥感にさいなまれつつあります。

ウチの災害レポートは後日として。岸田さんです。

こちらの記事に「わかりすぎて泣ける」トコロがありました。


なにしてたかと言われると、なんもしてないのです。なんもしてないのに、なんかしてるんです。ずっと。なんか。

わかってくださる、この感覚?

……わかりますとも !!

思わず両手で挙手。

なにせつい最近、過去の自分のつぶやきを発見したんです。

な・泣ける。。。しかも矢印の先には何も書いていないのだがなんだったんだ。。。

火災のあと、それこそ火災保険の手続きやら役所の届け出関係やらに追われ、12月から始まった家の修復を終えたのが3月。空っぽのイレモノに少しずつモノをいれ、6月末のこの頃には生活できていたはず。なんだけど、なんか、確か、焦りがあった記憶はあります。

テーブルなどの大型家具も必要だし、こまごました生活用品ももちろんいる。無印良品とニトリと100均に通いつめてこまごま買い揃え買い揃え、何もかも新しくする中、ほんとにこれでいいの?別の選択肢あった?そっちだった?みたいなのとか。

なにせ施工業者にトイレットペーパーホルダーの位置を2センチずらさせたわたし。恐れをなしたか家族はいっさい口を出してこない。

正解がまったく見えない状態でちまちまと生活用品を補填し、配置を調整し続ける。たぶん6月はまだそんなことをしていたのでしょう。

火災のあと、自分の体と心がどこへいってしまったかわからなくなる感覚がして、今思えばそれは絶望感だったかもしれません。やること多すぎてわかんなかった。

火災当日の晩も居酒屋で飲み倒し、ドラッグストアとドンキで着替えとメイク道具を買い揃えてホテルで一泊。翌日出勤したわたしたち家族はたくましい。

あれから「家が火事になって」をテッパンネタにしながら、家族4人全員へらへらと無事健康に生きています。しみじみ、怪我がなくてよかった。

岸田さんもどうかどうか心と体を休めて健康であってほしいと心から願っています。


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