夜に予定を入れるのが恐ろしい
僕はあまり夜の予定を立てない。自分のそんな傾向に気づきました。やりたいこと、やるべきことは夕方までに済ませておき、夜は特にスケジュールを組まない。時間帯を具体的に言うと、風呂と夕飯を済ませた18時頃から床に就く22〜23時頃までの間だ。
特に理由はなかった。というより、無意識だったというべきか。ふと、自分でも不思議に思ったのだ。どうして僕は夜に予定を入れないんだろう。やることを予め決めておけば、グダグダとネットを巡回して時間を浪費することもなくなるだろうに。時間の過ごし方を見つめ直すためにも、よくよく考えてみたという次第。すると、いたってシンプルな結論に辿り着いた。
例えば、夜に友人と会う約束をしたとします。ご飯を食べたり歓談をしたりするのでしょう、楽しそうですね。しかし、楽しい時間というのはあっという間です。名残惜しさもありつつ、友人に別れを告げ帰宅します。翌日は仕事だ。だから、家に着いたら寝なければなりません。ココだ、ココが問題なのだ。夜の予定を終えたらば、あとはもう寝るだけになる。寝るということは、意識を失って、次に目を覚ました時には労働が待っている。
メカニズムとしては、サザエさん症候群と同じだ。夜に予定を入れるということは、その予定の終わり=休日の終わり、であることを自ら明文化することになる。逆に、予定を入れなければ休日の終わりを”なあなあ”にすることができる。特に何をするわけでもなく、なんとなく思いつきのままにSNSを見たり、動画を見たり、本を読んだり、そうやって過ごしていれば、休日の終わりは徐々に徐々に訪れる。予定が終わってスパッと休日の閉幕が告げられるよりも、精神的なダメージが少ない。
サザエさんを見ると、日曜日の終わりを実感するから憂鬱になる。その感覚が「サザエさん症候群」と一般化されるくらいに、世間の皆々も同じような経験をしているのでしょう。だったら、夜に予定を立てるのもまた同じではないか。サザエさんを見ずとも、自らサザエさんに相当するものを作ってしまっているのだから。
と、平静を装って淡々と語りましたが、今晩僕は友人と過ごす予定があります。明日は労務が待ち受けています。すでに震えているのですが、穏やかな夜を過ごせるでしょうか。しかしまあ。たまにはこうやってリハビリをしないと、一生夜に予定を入れられなくなってしまうかもしれませんね。定期的にサザエさんも見ましょうか。