礼儀と愛情と気遣いと
Twitterで、追っかけているひとが何人かいる。
ひとりが漫画家の”あんじゅ先生”で、実は数年前から追っかけである。
今年になってあんじゅ先生に直接お会いする機会があったのだけれど、「むかしは大学職員で…」って言ってたんだけど、「めっちゃ知ってます!!!」って、なんだかストーカーみたいで恥ずかしかったよ…
同い年で、我が道を開いてゆくあんじゅ先生の姿は、わたしにとって「カッコいい理想像」のひとつだった。
学びになることは、ほんっと〜〜〜に多いのだけれど
今回、感動したコレは! コレはちょっと聞いて欲しい。
「美味い飯屋」は、「ああ、そういうもんか」と思った。
ちなみにわたしは紹介できない(外食をしない、食にこだわらないタイプ)なので、だいたい「スタバ行こ」ってなる。
「自分から幹事をやる人」は、記憶に新しい。
突如登場した女6人のライングループを見事にまとめあげ、日時を決めただけではなく、「みんなの中間地点」を割り出し、お店の予約をしてくれた後輩には頭が上がらない。
これが「後輩だから」っていうのじゃなく、「熱量が下がらないうちに」と、テキパキ進めてくれたのは、彼女の才能だと思う。
誇って良い。今度会ったら褒めよう。そしてお礼をちゃんと言おう。
そして、「自分からzoomのリンクを作る人」と来て、「ッウァァァァッ」と、声にならない叫びをあげてしまった。
そう、わかるぞ。わかる。
これはね、ぜんぶ「ちょっとめんどくさいこと」で「誰かがやってくんねぇかな」と思っていることで、
あんじゅ先生の言葉の通り、やってくれると「ちゅき★」と思ってしまう、もう惚れポイントなのである…
*
そう、このあいだの友達との電話を思い出していた。
電話は久々なので近況報告となり、「そーいや最近Aさんはどうよ? むかしはよく一緒に遊んでたじゃん」という、「Aさんはなァ」と、ちょっと濁った返事だった。
「BくんとかCくんがいてくれるときはいいんだけど、Aさんだけだと、日程とかなんも決まらなくってサ…… もう、Aさんとサシで約束しようしても、楽しい未来が想像できないんだよね」
これ。
すごい。
わかる。
いやもう、Aさんって悪い人じゃないのよ。
だから一緒に遊んでるわけで
みんなでいるときは、Aさんがなんもしなくても、日程の返信が遅くても、別に気にならないの。
でも、人数が2人とか3人になったときに、なんかそれが顕著になって
それが繰り返されると、「アーア」とか「またかよ」って気持ちになって
いや、Aさんって良い人なんだよ?? それはわたしも知ってる。
でもここで、わたしの大切な持論を聞いて欲しい。
「でも、良いヤツ」って言葉が出てきた相手は、だいたい「良いヤツではない」
本当にね、悪いヤツってあんまりいないから。
不良も、捨て猫に傘とかさしちゃったりするから。
それをわざわざ「”でも”、アイツいいとこあるからな〜〜」っていうのは、重大な過失を過去の遺産でなんとか納得しようとしているだけで、付き合い続けてもロクなことにはならない。
ことが多い、とわたしは思っている。
いやでもね、ほんとAさん嫌いじゃないんだよ。会えたら嬉しいんだけどね。
でも、付き合い方は考えるよね。
*
冒頭で話題に出した「女6人のLINEグループをまとめあげた後輩」には、本当にアタマが上がらない。
だいたいこういうのって、「いつかお茶しようね〜」て終わる。絶対に終わる。
ふたりでお茶の場合は、そもそもお茶したい相手であれば直近で決まることが多いんだけど
こういうときも「いつでもいいよ〜〜〜」って言っちゃうよね〜〜〜わたしもそう。
ありがたいんだけど、「で、結局いつがいいの??」って思うことが…まあ、なくもない。
逆に、日程少なすぎると「合わせろって言ってンのか!?」と思うこともあるので、まあ結局は相手との関係次第というところもあるのだけれど…
最近のわたしは、いつでもいいときは「いつでもいいよ〜」を1回発動したあと、相手も「いつでもいい」という場合は、具体的な日程(自分の都合の良い日程)をいくつか出すようにしている。
そうすると、話が進みやすい。
「いつでもいいよ」の約半分は「あなたの都合の良い日でいいよ」で、もう半分は「決めるのめんどくさいから決めてくれ」或いは「日程決めるならば会ってもいいよ」なのである。
(すみません本当にやさしい気持ちで「いつでもいいよ」と思ってくれている人も一定数います。いつもありがとうございます)
そして、場所もそう。
「どこでもいいよ〜」ってなる。
ふたりとかならね〜だいたい目安がつきやすいというか、ふたりで会う相手ならば多少ワガママとか、勝手も言えるんだけどね
親しき中でも6人を取りまとめてくれたことに関しては、本当に有り難い。
「新宿付近で、良いお店知ってますか?」と尋ねられたのに、答えられなくて申し訳ない…
お店探すのって、結構たいへんなんだよね?
好きな人がやれば楽しさもあるだろうけど、気遣いや気苦労も多いよね。
「美味しい飯屋を紹介できる人」って、こういうところで強いんだろうなァ、と深くに納得してしまうのであった。
*
ずいぶん嫌な言い方をしてしまったかもしれないーーー
できれば嫌いにならないで欲しいんだけど、
あんじゅ先生の言葉でいう「できるな」は積み重ねると、「ちゅき」になるわけじゃないですか。
「ちゅき」いい言葉だ。
めっちゃ有り難いですよね。
で、逆にいつも何もやらない人は、だんだん距離ができてゆく…
「できるな」「有り難い」ってのは、対人関係に於いては持ち回りだと思うんです。
(会社とか、役割が決まっている場合は除いて)
さっき思わず口が悪くなってしまったコレ
これはねえ……持ち回ってないときの気がしてならない。
いつも「いつでもいい」って言われちゃうと、ねえ…
オマエほんとうにわたしと会いたいのか??と思ったりしてしまうことも…ある。
あるっていうのはねえ、やっぱり関係値の問題で。
持ち回り以外にも原因があると思うんだけど、これが「気遣い」だと思うんだよね…
日程決めてくれたり、予約してくれた人への感謝というか
感謝して欲しいからやってるわけじゃないんだけど
*
良い例えがあった。
最近、同居人のスマホが夜にめっちゃ鳴る。
1時過ぎとかに、連発で。
そうするといつも「EくんのグループLINEだ…」ってなる。
「Eくんってさ、いつも夜に連打してくるよね…」とわたしが言うと
「まあでも、Fからも急に朝方連絡きたりするし」と言われて、まあそうかと思った。
わたしたちの周りは土日休みとか、定時で働いていない人も多いので、夜と朝の連絡は入り混じっていく。
深夜1時に起きていることも多いけれど
朝7時には家を出ている人もいる。
確かに、Fくんは朝の仕事もあると言っていた。
「でもそれってさァ、”毎回深夜にLINEを連打するEくん”と、”時折、朝早くにごめんねって思いながらLINE送ってくるFくん”の違いじゃね?」
これが、気遣いだと思うんだけど。
極論過ぎる? どうだろうか?
*
結局のところ、Eくん自身が「深夜にLINEを連打されても気にしないタイプ」で、なのであれば、気遣いを求めるのは難しい…だろうか。
気遣いじゃなくてルール化するっていうのもアリっちゃアリだけど、そーゆーやつに限って「じゃあ、0時までだったらいい? 0時1分になったらダメ?」とか聞かれたら超めんどい。
そーゆーところがッ
気遣いってゆーんだよ!!!
*
今日書いた言葉の何割かは、ブーメランで自分に戻ってきそうで恐ろしいんですが、背筋を伸ばして生きていきたいと思います。
わたしは口は悪いですが、礼儀と愛情と気遣いを重んじて生きていきたいと思っています。
そう、結局は愛情かもしれない…
親しき中の礼儀というか
「アイツはいつも予定決めてくれっからな! こっちはなんもしなくていいや」って思った時点で、終わりなんだよね。
「いつも予定の調整ありがと〜〜〜」次はこっちでやるよ、とか、なんかあるだろ、その”なんか”が気遣いなんスよ…
*
「ちゅき」って良い言葉ですね、あんじゅ先生
わたしも、「ちゅき」を積み重ねたいです。
いつも「できるな」のターンでいなくてよくって、礼儀と愛情と気遣いさえ持っていれば、持ち回りでいいと思うんですけど
基本的に「ちゅき」と思われるような行動を起こせる人間でありたいのです。
そして、「ちゅき」と思える行動を起こしたい、と思える相手と、人生を歩んでいきたいものです。
これが答えだ!!!!!
あんじゅ先生、新刊を出すそうです。
予約したぞ〜〜〜たのしみ!
大学職員には興味があるわけじゃないんですが…推しの新刊を買うわたしです。
あんじゅ先生のいちばん有名な著書はコチラ!
その他、あんじゅ先生のついた書いたエッセイ(?)などはこちら
ずいぶん乱暴な書き方をしてしまいました…
「すなおに本音を書く」ことと、「誤解の範囲をできるだけ広げないように発言すること」っていうのは、永遠に両立を頑張らなければならないですね…
個人を攻撃する意図はないです(当たり前だけど)
そして、「いや〜〜〜自分も気遣い足らんかったよ」と思ったあなた
「もしかしたら、今まで誰かに頼りすぎてしまっていたかもしれない」と不安になったあなた。
あなたはたぶん大丈夫です。気遣いできてます。だからどうか不安にならず、笑顔でいてくれる周りの人をこれからも大切にしてください。
「気遣いが足らんかったな〜〜〜」と思いつつ、頑張りすぎて疲れてしまったひとに、「そうなんだよ〜〜〜」って思ってもらえたり、自分を許すきっかけになったらいいなァと思って書きました。
だいじょうぶだよ。
スタバに行きます。500円以上のサポートで、ご希望の方には郵便でお手紙のお届けも◎