第83号『炎上プロジェクト突入、チェイサーゲーム5巻感想』
大きな仕事ほど、その案件に対して多くの人が携わります。
そして社会人なら誰もが経験する共通認識や情報伝達の難しさ、自分に取っての”普通”は相手に取っての”普通”じゃないのかもしれません。
自分では当たり前だと思っていた事が相手にとっては当たり前ではない。
だから多くの人が携わる仕事では、”普通は”とか”常識的に”とかいった普遍的な言葉ではなく、なるべくシンプルに、そして明確な数字を持って相手に伝えないと伝えているつもりでも相手は違った認識をしているかもしれません。
例えば「今日中にこの仕事お願いします」と伝えたとします。
自分の認識での”今日中”というのは始業時間から定時までを指しての言葉でも、相手にとっては文字通り日付の変わる深夜0時までを指している言葉に聞こえているかもしれません。
「まさか、嘘でしょ?」とか思うかもしれませんが人が増えれば増えた分だけこういう認識のズレも増えると思っていた方が無難です。
信じられないかもしれませんが本当にそういう人もいるのです。
そうしてこういう小さな差異の積み重ねが増えると全体的の情報伝達が遅れ、仕事が遅れ、納期が遅れ、最終的に炎上プロジェクトへと向かうのです。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という格言もありますがしなくて良い苦労ならしないに越したことはありません。
だから急ぎの仕事は”今日中に”と伝えるのではなく”定時までに必ず”と伝えましょう。(遠い目をしながら)
お前は一体何の話をしているんだ!?漫画の話じゃないのか?
そうでした、今日は誰もが経験をしたくない炎上プロジェクト。
そんな炎上案件に踏込んでいく『チェイサーゲーム』5巻の話を話にお付き合い下さい。
物語もいよいよ佳境に差し掛かったところです。しかし、この巻は読めば読むだけヘイト値が増します。読みすぎ注意。次の巻でこの溜まりに溜まった気分を解放したい。そんなカタルシスな巻を希望します。詳しくは下記にて。
その前に、この表紙どこかで見た構図だぞ、デジャヴかなと?
同じこと思った人は同志ですね。
それもそのはず、この漫画の舞台となってる制作会社サイバーコネクトツーで過去に作ったゲームソフト『ナルティメットヒーロー2』の構図に近い人物配置なんだ。こういうパロディというか遊び心入れてくる所も好き。
こちらも名作なので是非。
じゃなかった。脱線せずに話を本編へ戻しましょう。
チェイサーゲーム5巻について
お仕事群像劇である以上さけられない人間関係のもつれや立場に焦点があてられていた巻であったように思います。羨望、憧憬、焦り、嫉妬、苛立ち、相互理解、そういった感情とどう折り合いをつけるのか?思想や理念の違う相手と交渉し落し所をどう決めるのか?
仮に自分ならどう進めるか?考えながら読んでました。
仕事である以上、人と人なので意見の食い違いはある程度仕方ないのですが、それでも苦手な人、理解できない人は必ず1人は居ます。
人の出会いは一期一会、けれど上司や部下、またはクライアントだったり、同業者や顧客といった間柄であれば苦手だからと避けていては仕事になりません。
◆今の僕には理解できない
アンインストールの歌詞みたいな副題になってしまいましたが、魚川さんの久井田さんへの考えについて。
「知ってたよ全部」と言う龍也の顔、「夢の為だろ」と言った少年時代の顔がフラッシュバックする演出が巧い。この狂気を孕んだ主人公の顔よ。
魚川さんの苦悩は解らなくはないけれど、結局のところ働く意義や意味は本人にしか解りません。シチューさんも長いこと双子やっているけれど双子の兄の事は10%ぐらいしか理解できてないので知り合って数年の人ならなおさらです。なまじ生真面目過ぎると『幽遊白書』の仙水みたくならないか心配でしたが、無事乗り越えましたね。それでこそ俺たちの魚川さんだぜ
◆消すのは火が先か、元凶が先か?
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「営業」のつらいところだな、本田さん。覚悟はいいか俺は出来てる
そしてこの5巻に登場する今回の炎上プロジェクトの諸悪の根源ともいえる更木プロデューサー!
この人、駄目だ超苦手なタイプです。普段から「相手を好きだの嫌いだので仕事するやつは3流」と自分に言い聞かせて仕事してますが、リアルにこんな人居たら「屋上へ行こうぜ・・・」と『サラリーマン金太郎』ごっこしてしまいそうです。だから漫画の登場権の人選は間違えてませんね、くやしいけれど。
約束の時間には平気で遅れる、仕様は曖昧に決めて進めてからひっくりかえす、経費は無駄につかうというか取引先に使わせるとか最悪だ。
仕事は出来るのにプライベートでは駄目人間とかならまだ解る。けれどこの人、仕事でもプライベートでも未だに優秀な所が1つも見出せないです。
自分は仕事をする時、相手の好き嫌いではなくその人の何処が優れているのかを探す癖があります。たとえ苦手な相手であっても優れてるところは真似て盗み自分でも出来るようになればプラス収支だと考えるからです。
それでもプロデューサーが務まるのだからどこかが秀でてる筈なんだけど幾つか考えられそうな中で有力そうなのはこの2つ。
1は本人のスキルは高くは無いけれど、この”人を使う才能”自体がレアスキルなので会社では重宝されている(だた問題も多そうなので扱いに困ってそう、頑張れ守田さん)
2の場合は回想シーンあるのかな?過去にクライアント先を第一に考え身を粉にして働いても相手に理解されずそれが馬鹿らしくなって屈折してしまったパターン。同じくお仕事漫画『今どきの若いモンは』の鬼戸さんみたいな感じかな。
それよりも最新話では更木の排除(エリミネート)が開始されそうでオラわくわくっすっぞ。降りしきる雨の中、髪をかき上げる本田さんの額に銃創らしき傷が・・・、最初は雨が額で弾いてる表現かと見直したらどうみても銃創だよこれ
もう本田さんが表ではサイバーコネクトツー社員で、ご実家の家業が○○組直系本田家組長の跡取り息子でも驚かないぜ『静かなるドン』みたいだな
エリミネートというと元ネタはなんだろう『PSYCHO-PASS (サイコパス)』かな?
◆Last Recode
語り部の池脇蓮実の台詞です。
これを最後に持って来たのはこの部分を”どう読む”かです。
取り方によっては「龍也がサイバーコネクトツーを去るのではないか?」と読者にそう思わせるミスリードなんじゃないかなと。
なぜそう言い切れるのか?
「夢の為だろ」と言い切った龍也が、就職浪人してまで入った会社をそんな簡単に辞めるかなと、かつてのタツヤ軍団の河原での誓いも未達成のままなのに?
そう考えるならこれは龍也ではなく池脇蓮実が転職または辞めるのではないかなとも読める訳です。龍也が会社を去るのであれば”私”ではなく”私達”と表記されるんじゃないのかなと。どこまでも深読みできてしまいますね
こういう来週の少年ジャンプの話をするように、もっと多くの人としたいので『チェイサーゲーム』お薦めです、5巻までなのでまだすぐ追いつけます。
Kindle版ならKindle Unlimited 会員なら無料で最新5巻まで読むことが出来ます。
上記の記事を書いた2019冬頃は『鬼滅の刃』なんて世間の認知度は殆どありませんでしたが、今や興行収入300臆越えで映画館の歴代興行収入記録塗り替えましたからね。
逆に言えばこの頃からすでに水面下で『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』プロジェクトは動いていた訳です。今から楽しみすぎる
そんな先見の明のあるゲーム会社サイバーコネクトツーを舞台にしたお仕事漫画『チェイサーゲーム』
外出自粛の今だからこの機会にどうですか?(´▽`)
さて、おまけ部分はお正月に行われた下記のイベントの話でも書きますか
時間を少し蒔き戻して、2021年元旦。
コロナ過でイベント事になかなか出られませんでしたが1回ぐらいは大丈夫だろう。感染予防対策も万全だ。
極力、人との接触を避ける為、バスや電車などの公共交通機関一切使わず自家用車で岡山までドライブ。
自宅から片道340kmぐらいあるけど近い近い。ただ、この日は北陸地方豪雪であと10センチ積もったら行けなかったかもしれないので良かった。
19時半、岡山到着。
移転したcomic salon 『G.I.F.T.』兼RJHさん(@vivatakasun)宅へ
この日は上記イベントで集まったメンバーによるクローズド懇親会だったのですが、安定の松山社長飲み過ぎ寝落ちにより集まった方々座談会へシフト。配信楽しみにしてた方ごめんよ
社長は奥の部屋で寝かせておこう
さてこの日は久々にアナログゲームに興じたけれどこれがまた面白かった。
インターネットラジオ局「ゆめのたね放送局」でパーソナリティをつとめるたっちん(Tacchin)(@OTA_Tacchin2230)さんからあるカードゲームを習う
そのカードゲームはXENO(ゼノ)。参加者の互いの思考を読み合う心理戦と駆け引きが醍醐味のゲームです。
中田敦彦のYouTube大学でこのカードゲーム知ってから一度やってみたかったゲームだったのですがこれが楽しい。
こちらは考案者中田敦彦とメンタリストDaiGoの対戦動画。たっちんさんやり込んでいるから読みが鋭い鋭い、真っ先に倒す対象にしました。
このゲームの面白いところは読みが嵌れば相手をワンターンキルすることだってできます。シンプルだけど楽しめます。
相手の思考読む系のゲーム好きなんですよ。こういうイベントに積極的に行く理由のひとつはこういう自分が知らないゲームを意外な形で知れたり、遊べたりすることにあるかもしれません。
そして正月休みの定番といえばこれですよ!
桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番! ~
皆で集まってやるゲームの定番というか鉄板ゲームといえばこれでしょう。
あとは何年でプレイするかで戦法が変わります。時間帯も時間帯なので3年を選択。
3年、つまり堅実にやっては面白くない。ここは一か八かのギャンブルプレイ、ぶっとびカード推奨をやった結果、一駅目は最短で最速1位。なかなか良いすべり出しと思ったが・・・そこからはやる事が裏目裏目に出て、見事に借金王に転げ落ち、何回サイコロ振っても1か2しか出ないという・・・何これ?呪いか?牛歩カード使ってないのに・・・サイコロ3個振って合計6ってなんだよw
決算でほぼ垂直に下降してますよシチュー社長!新年早々借金王か。4人中最下位、ギャンブルプレイなので仕方なしある意味おいしいかも
そんな中、やっと社長が起きた為、駅前ホテルまで送る事に。
元旦はこれにて終了。ちなみに途中で解散した竹谷さんは夜の岡山で食を満喫してました、うやらやまし過ぎる。
2日目
快晴。北陸地方の豪雪が嘘のように超快晴です。
このイベントは午後からなので一行は瀬戸内海に面した「たまの湯」へ
瀬戸内海を展望できる露天風呂やサウナがあり、風情溢れる温泉で大変良かったです。
湯船に浸かりながら年末にNHKで放送された『岸部露伴は動かない』実写ドラマの話をしたり、実写版『幽遊白書』はどうなるんだろう?とか実写化するなら『レベルE』の方が向いてそうとか、実写といえば『ゆるキャン』も良かったとか温泉に来てもエンタメ話は尽きません
岸部露伴は動かないの影響で温泉施設内の畳の縁を踏まないように気をつけて歩いてしまった。
ちなみにミリアッシュ竹谷さんはnoteバナー製作依頼や東京マンガクラブで連絡は取り合っていたものの、よく考えたら初対面になる訳です。挨拶して名刺を頂きました。
温泉やサウナで整ったところで、一行は昼食へと向かいます。
岡山駅近くにある『SABAR』に来ました。
鯖とBARを掛けてあるのか洒落がきいてるなぁ。鯖といえば地元が福井県のシチューさんは鯖にはうるさいぜ!とか思ってたらこの『SABAR』本店は福井県ですよw知らなかった。確かに鯖街道とかありますからね。340km離れた岡山で地元のお店に出会えるって一気に親近感沸きますね。
同じく鯖の塩焼き定食(ご飯大盛り、大根おろし多目)を注文しました。
脂の乗った塩焼きの鯖の美味いこと「うまい!うまい!」と煉獄さんのように箸が進んでしまいました。
満腹になったところで会場の下見へ
TSUTAYA BOOKSTORE 岡山駅前(イコットニコット2階)
会場へついて思ったのは隣のフロアーが個人的にめちゃくちゃ好みでした。
本屋と飲食スペースが一体化してて本屋の横で本読みながらファーストフード食べれる仕様になっているというね。地元にはそういうサービスないのでこれは岡山凄いぜと思いましたね。
そして会場設営が終わっても時間に余裕があったため、ここでもアナログゲームに興じました。
ルールはいたってシンプル
お題カードをめくり表示されたワードから場に出ている頭文字で連想されるものを答えるだけ。
ただし、他のプレイヤー全員にも通じるワードであること。自分だけが知っている単語はNG。
竹谷さん、松山社長、ナカシマさん、自分の4人でプレイ。一回戦目は松山社長圧勝。
知識量と発想にやられた!くやしい
お題「尖ったもの」で場にあるのは「し」
これで何を連想しますか?
社長ね「シルバーチャリオッツ!(スタンド)」って答えるんですよ
確かに尖ってる!けどその発想が出なかったの本当に悔しい
2回戦でも
お題「物語」で場には「ゆ」のカード
「幽遊白書」って答えるし、確かに”漫画の物語”だと納得してしまう。勝手に童話とかで枠を作って考えてしまっていたのが悔しい
だからこの発想と思考を盗みたい訳です。
自分はこういうイベントへよく足を運ぶので、”松山社長ガチ勢”だと思われてますが違います。この人に勝ちたいから、盗めるだけ盗みたいから機会がある毎に会うようにしてるのです。
『HUNTER×HUNTER』に登場する幻影旅団の団長クロロの【盗賊の極意(スキルハンター)】ってあるじゃないですか
この①の条件、そして②と③がゲームでの手合わせや飲み会だと思ってもらえればOKです。シチュー流術式のスキルハンターを創っている最中なので会いに行く理由は十分でしょう?
3回戦目
自分の知識に松山社長の思考と発想を乗せるイメージで、『HUNTER×HUNTER』でメルエムが対局は相手の呼吸を乱す事が肝要と言っていたのでその作戦で。
こと「エンタメ」関係に関しては無類の強さを誇る社長ですがこのワードスナイパーお題が豊富で「生物」「キッチン用品」「アウトドアグッズ」「調味料」など社長の得意ではない分野で攻めてなんとか1勝しました。
やはり少年ジャンプは全てを教えてくれる。熱中していたらあっという間にイベント時間に。
司会の方からの質問に答えつつ、案の定際どい解答した際には竹谷さんがフォローしまくる展開に。細かく書くと社長が怒られそうなのでここら辺は割愛で。詳しくはまたイベントであった際にでもお酒飲みながら話しましょう。
今回も得るものが大変多い最高のお正月イベントでした。
たっちんさんや竹谷さんからは新しいアナログのカードゲームを習い
社長からは勝手に思考や発想を盗み
山田さんからは今度開業する広島のホテル(完成したら泊まりに行きたい)の話を聞いたり
イベント企画したRJHさんは言わずもかな
そしてこの二日で出会えた全ての人へ最大の感謝を!
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