技術を盗めるのは才能
本格的に音楽に取り組みたい人向けに書きます。
「どうしたらもっと上手に歌えるようになりますか?」「どんな練習をしたらギターが上手くなりますか?」という質問を受けることがあります。
ちょっと厳しい言い方かもですが、こういう質問をしてる時点で、上達する可能性は低いです。
なぜかというと、自分の問題点が見えていないことと、うまいと思える人たちの技術を盗む感性が欠落しているからです。
教えてもらってはいけないとか、習うなと言っているわけではありません。
歌や演奏に取り組む際の感覚的な部分を知りたいとか、具体的にこんな技術を習得したいという明確なテーマが見えていて、それについて指導を受けたいということであればればいいのですが、漠然と「上手くなりたい」というのは、そもそも「上手い」ということが理解できていないということでもあるからです。
一線でプレイしてるミュージシャンの中には、独学で勉強してきて今の地位を獲得した人も多いです。
音楽が大好きで、楽器を弾くことが楽しくて楽しくてしょうがないとか、朝から晩まで歌ってばかりいるような人たちは、普段から上手い人達の歌や演奏を聴いているし、その技術を盗むことに長けています。
それは早くそのレベルに追いついて、表現者として極めたいという気持ちが強いからです。
一億総クリエイターと言われる時代になり、自由に表現できるツールを手にした今、一流になるための感性を持ち合わせていなければ、埋もれていてしまうのです。
自分の能力の限界に挑戦し、個性を引き出し、同時に発信(アピール)していくことで鍛えられます。
それはすぐに反応が得られるからです。
一時的に話題になるとか、ある部分だけ取り上げられてバズったり有名になったりしても、それは一過性のものに過ぎません。
時間はかかっても、本質を掴むための努力と技術を身につけるための鍛錬は怠らず、多くのファンを獲得できる存在になってください。