必要ない人間なら今ここに存在してない
ずいぶん前にアメブロに書いた記事を読み返してみて、自分なりにいいこと書いてるじゃ〜んって思ったので 笑、2015年10月に投稿した記事に加筆訂正して転載します。
自分もそうでしたが、自己評価が低い人が多いです。
ある意味社会の仕組みがそうさせていると言えますが、まずそれは置いといて、自己否定型の人、自分に自信が持てない人、自分なんてこの世の中に存在していなくてもいいのではないか、と考えてしまう人は全て自己評価が低く真実を理解していません。
本当は一人一人がこの世界を構成する大事なメンバーの一人であって、「不完全な私」が存在しているわけではありませんし、全体にとって「個」がいかに重要かを理解する必要があります。
ピアノという楽器でわかりやすく説明すると、ピアノには常に弾いてもらえる鍵盤と、めったに触ってもらえない鍵盤があります。たぶん一番低い音や一番高い音は、演奏中に弾いてもらうことはないでしょう。
でもその鍵盤がなかったら、ピアノ全体の響きが変わってしまい、倍音も含めてバランスが崩れます。だからめったに弾いてもらえない鍵盤も、とても重要な役割を担っています。
これは人間関係にも言えることで、目立つ人、目立たない人、頻繁に起用される人、あまり出番がない人などいろんな立場がありますが、目立つ人だけがいればいいということではないし、頻繁に起用される人だけが世の中に必要なわけでもありません。
どうしても人間は他人と比べてしまうために、「あの人は頭がいいから」とか「あの人は才能があるから認められるんだ」とか自分を卑下してしまいがちですが、全体からしたら、ピアノの鍵盤のように全部がなくてはならない存在なんです。
例えばかすりキズ程度なら元どおりの皮膚に戻るし、食べたものから栄養を吸収して、いらないものを外に排出します。
これってよく考えたら完成されてるってことだし、本来人間は生まれた時から欠けているものなどなくて完成しているのです。
そしてさらに新たな経験を積んでバージョンアップをしたいということで、わざわざ生まれてきているのです。
話を元に戻しますが、それぞれの「個」が全体を構成していて、そこに存在する「個」によって「全体」の個性も変わります。
その「個」が「全体」にとって必要ないんじゃないか?という発想は、残念ながら自分の思い込みであって、真実を理解していないことになります。
会社という組織も「会社」という箱があるのではなくて、一人一人の人間の集合体が会社です。「もうこんな会社や~めた」とみんなが出て行ったら、会社の存在はなくなります。
やはり「個」が全体である組織を構成しているのです。
必要ではない人間なんて世の中に存在しないし、自分にとって嫌な相手だったとしても、自分にとって嫌いな人とはどういう人かということを教えてくれるために、その役割を演じてくれているのです。
自分も周りの人や一瞬すれ違った人にも何らかの影響を与えています。
それは全体に影響しているのと同じです。
気持ちが落ち込んで、「自分なんていてもしょうがないんじゃないか?」と思った時、ぜひピアノを思い出してください。88鍵のうち、どれか1鍵が抜けていて弦がなかったら、バランスが崩れていい音にはならないのです。
演奏中に一度も弾いてもらえない鍵盤も、なくてはならない1鍵なのです。
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