古いものが終わっていく
ここのところネット上ではジャニーズ関係の話題が事欠かなくて、所属タレントの退所も勢いが止まらず、いよいよな感じになってきました。
これはジャニーズという一つの芸能事務所の終焉というよりは、日本のエンタテインメント業界におけるマネジメントシステムの崩壊と見たほうがいいでしょう。
所属するタレントを事務所が管理するというシステムは、もう時代に合っていません。独立したタレントがマネージャーを雇うというような、海外のシステムに近い形が主流になり、エージェント的な組織は増えるだろうけど、事務所として多くのタレントを抱えるやり方はもう限界が来ています。
それと同時に既得権益で護られてきたテレビ業界、芸能界やマスメディアを仕切ってきた電通のような広告代理店も、同じように苦境に立たされ、まるで砂上の楼閣が雨で流されていくような勢いで終わっていきます。
何度も言っていますが、これはネガティブなことではなく新しい時代を迎えるための通過儀礼のようなものです。
古い建物を壊さなければ新しい建物を作ることができないからです。
マスメディアやエンタテインメントの世界はわかりやすいので、こうやって終わりを迎えるのだということを見せてくれているのです。
これから先も政治、医療、教育、宗教などなど、全てのジャンルにおいて、今までのものが終わることになり、隠されていた情報が炙り出され、どれだけ大きな組織であっても脆く崩れ去ることでしょう。
この記事にも書いたように、今年から通信制の高校に関わり始めたのですが、現在通信制の学校が脚光を浴びていて、進学校からの転入も増えている現実を見ると、みんなで一緒に学校で学ぶというのも近い将来昔話になるかもしれませんね。
昨日この動画を見つけたのですが、Googleが全世界の民放800チャンネルをライブ配信することを決定したようで、このサービスがスタートすれば、テレビは世界中の動画コンテンツの中のほんの一部という立場になり、その膨大な量のコンテンツの中から選んでもらうことが本当に難しくなります。
と同時に、国内で唯一テレビを見ている高齢者層がどんどん減少していくので、誰が考えても終わりは見えているし、今が時代の節目であることを受け入れざるを得ないのです。