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【vol.6】ちょっと、ボリビアのウユニ塩湖まで。

中華料理は世界を救う

ボリビアの首都ラパスにて恐怖の一夜を過ごし、いよいよウユニ塩湖へ出発します。
ウユニまでは早朝の飛行機を予約していたので、前日にホテルでタクシーの送迎を頼んでいました。

チェックアウト時、ホテルの人と会話をしたのですが異常な様子は見られず。
こうなると昨夜ドアを壊そうとしてきた人は何者だったのか...。
もちろんそれを確かめる語学力は無く、この謎は永遠に迷宮入りになってしまいました。
東南アジアやヨーロッパなどそれなりに一人旅経験がありましたが、昨夜以上に命の危険を感じたことはありませんでした。
とりあえず"生きて"ラパスを脱出できることに胸をなでおろしつつ、まだ暗い早朝のなかタクシーは空港へと向かいます。

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ラパス空港は小さいながらもレストランやお土産屋さんが入っており、思っていたよりもちゃんとした空港でした。
昨夜は疲れすぎて外出する気力はなく、ラパスのバスターミナルで非常食用に購入していたプリングルス1筒で一夜を明かすはめに...。
そのため朝から腹ペコだった私は、お客さんの誰もいない中華料理屋さんに入店。
ボリビアに入国して初めてまともな食事にありつけました。
地球の裏側でも、中華料理はキチンとウマい。

本物の「コカハラ」を受ける

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腹ごなしも終え、いよいよ飛行機に乗り込みます。
今回搭乗したのは「アマゾナス航空」という何ともビッグでワイルドな名前の航空会社。
しかしそのワイルドな名前とは裏腹に、飛行機はスモールサイズ。
飛行機に乗り込む階段も公園の遊具か!というサイズ感で、日本のLCCとは比べ物にならないほど。

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ドキドキしながらも飛行機は問題なく離陸。
しばらくするとキャビンアテンダントさんがお茶を用意してくれました。
ここで大きな航空会社の飛行機だったら、何の飲み物が良いか聞いてくれますよね。
しかしここは地球の裏側ボリビア。
こちらに飲み物の要望を聞くこともなく、全員問答無用で「コカ茶」一択。
まさか飛行機内にて、二度目のコカハラ(コカインハラスメント)を受けるとは...。

とはいえ、以前レインボーマウンテンで飲んだティーバックの薄~いコカ茶は日本で飲む緑茶と大差ないものだったので、今回のコカ茶も大したことないだろうとタカを括っていました。
...が、このコカ茶めちゃくちゃ"効く"!!!
舌先に残るヒリヒリとした感触。頭がピキンと冴えわたる感じ。
これは正真正銘本物のコカ茶だ!!
淹れ方や茶葉によって、こんなにも覚醒感が異なるんですね。
上質なコカ茶体験をしたい方、ぜひアマゾナス航空で快適な空の旅を。

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そんなコカ茶体験を満喫していると、気が付けば窓の外にはウユニ塩湖が。
東京から遠く遠く旅をしてきて、ついに夢だったウユニ塩湖まで来ました。
感動もひとしおです。(塩だけに)

ついにウユニの地を踏む

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あっという間にウユニに到着。
飛行機から歩いて空港の建物に向かいます。
今まで訪れた空港の中で一番空港らしくない小さな建物を見ると「あ~本当にウユニに来たのだなぁ」という実感が湧いてきました。

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空港の周りはずっと荒地が広がっています。
日本だとこういった「無」の土地ってあまりないので、なんだか新鮮です。

空港から市内まではタクシーで向かいます。
料金は一律で決まっているようで案外スムーズに出発し、市内までは20分ほどで到着。

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まずはウユニ塩湖ツアーに申し込みます。
ウユニには複数のツアー会社があり、今回は日本人が多く申し込むことで有名な「Hodaka」を利用しました。
覚えやすくてありがたいですが、なぜ穂高という渋いラーメン屋のような名前なのでしょうか...。

ちなみに会社名こそ日本風ですが、ツアー会社の中に日本人は一人もおらず、説明などは全て英語です。
普段だったら英語の説明ですら不安を感じていたところですが、この旅はスペイン語しか通じないところが多く、英語で会話が出来るだけでも有難く感じました。

ウユニについてからのスケジュールはあまり考えていなかったのですが、滞在日数は2日だと伝えると効率的なツアーを組んでくれました。

1日目
デイツアー(10:30~20:00)
2日目
スターライト・サンライズ(3:00~8:00)
サンセット・スターライト(16:00~22:00)

このように最低2日あれば、全ての時間帯のウユニ塩湖を見ることが出来ます。
とはいえ予定はかなりぎゅうぎゅうで、普段だったらスケジュール通りこなしきれるか不安でしたが、「ウユニ塩湖ハイ」の私には問題なし。(笑)
だって夢にまで見たウユニ塩湖にいるんですよ。
今頑張らなくていつ頑張るんですか!スターライト・サンライズなんて最早オールだけど体力に負けない!!負けないぞ!!!(と自分に言い聞かせます)

ウユニ塩湖までの長い道のり

ウユニ塩湖ツアーで一番大事なこと、それは参加者メンバーとの相性です。
1グループ6人ほどでツアーを共にしますが、私のような1人旅参加者の場合、他の参加者の素性が全く分からないので、集合する度に学校のクラス替えのようなドキドキ感を味わいます。
今回は欧米人カップル2人、欧米人男性1人、日本人カップル2人、私のパーティーでした。
なんと、この旅初めての日本人との出会い。
今まで誰にも気づかれないのを良いことに、独り言オンパレードだったので、あらゆる意味で身を引き締めて参加します。
「あの一人旅の女、独り言多いけど寂しいのかな(笑)」なんてことで話のネタにされることだけは避けなくては。

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とうとう念願のウユニ塩湖が見れると思いきや最初に連れていかれたのは「列車の墓場」。
昔使用されていた機関車や貨物列車が砂漠の中にポツンとあり、なんだか映画のセットのような雰囲気。

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映えておりますでしょうか?(笑)

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もうすこし機関車っぽい場所にも登ってみました。
間違いなく日本では見られない景色に、夢中でシャッターを切りましたが、別に機関車が見たいわけじゃないんだよな...。

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再び車に乗り込み、いよいよウユニ塩湖へ!と思いきや今度はお土産屋さんの前で停車。
ここまで来てめちゃくちゃお預けくらうじゃん!!
はやる気持ちを抑えつつ、せっかくなので色んなお店をひやかします。

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やはりどのお店にも塩が売られていました。
味は分かりませんが、パッケージがかわいいのでお土産には良いかもしれません。
「これウユニ塩湖の塩なんだ」とお土産にもらったら、やっぱり嬉しいですよね。
しかし私はバックパックで来たので、重そうなお土産は自分を苦しめることになるので持ち帰れず。

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その代わりに帽子やTシャツなど、衣類をお土産として購入しました。
南米旅行も気づけば5日目。各地で様々な衣類を調達し、段々旅人っぽくなってきました。
カラフルな小物は購入するとテンションが上がるのでおススメです。

たっぷり1時間ほどのお土産購入時間を終え、いよいよ本当にウユニ塩湖へ向かいます。

もやもやウユニ塩湖情報

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ようやく目的地であるウユニ塩湖に到着...。したものの、よく見かける写真などとは異なり、塩が干上がっている場所、土がむき出しになっているところもあったり。
実は綺麗な鏡張りはウユニ塩湖のほんの一部で、私が行った3月下旬では結構干上がっている箇所が多く感じられました。

なにはともあれ、やっとウユニ塩湖が見られる!と思いきや、撮影スポットへ向かう前に昼食を食べるとのこと。
本日3度目のお預けを喰らいつつ、ウユニ塩湖内にある昼食会場へ向かいます。

昼食はツアー団体ごと、1つのテーブルに座っていただくので、1人者の私はちょっと緊張。
一人旅同士だと何となく会話も弾みますが、今回は日本人カップルと一緒だったので何だか勝手に肩身が狭くなります。
(あくまで勝手に、です...。)

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手短に食事も済ませたので、建物の横にあったたくさんの旗の前でぱしゃり。
日本の旗もしっかりありました。

塩原を歩く

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長い長い序章が終わり、ようやくウユニ塩湖とご対面です。
まずは塩が完全に干上がっているポイントに到着しました。
真っ白な塩原が地平線の彼方までずっと続き、くっきり青々とした空とのコントラストがとても綺麗です。

まるで雪の上を歩いているような気持ちになりますが、気温は暑いという景色と気温のアンバランスな感じもウユニ塩湖ならではの感覚かも。
日本人には鏡張りのウユニ塩湖が人気ですが、個人的には塩が干上がっている場所も見ごたえがあると思います。

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自分が出来る最大限のアクロバットなポーズ。

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最後はドライバーのおじさんの指示のもと、結婚式の余興で使うようなおもしろ写真もたくさん撮影しました。
初対面の人とポーズを決めて撮影をするのはすごく恥ずかしかったのですが、問答無用で写真を撮らされます。(笑)
ポーズをとることに躊躇していた私ですが、欧米人の方々が盛り上げてくれ、一時の恥を捨てることが出来ました。
グループメンバーめちゃくちゃ大事...。

いよいよ鏡張りへ

塩原の箇所から移動し、鏡張りが綺麗に見えるポイントを探します。
ごつごつした塩の塊があったり、塩が干上がっていたりと、広範囲で水が広がっている箇所を探すのは大変で、ドライバーの方も苦戦中。

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ようやく鏡張りの箇所にたどり着いたのですが、この日は風が強く水面に波が立ってしまい、綺麗な鏡張りの写真を撮影するのは大変でした。
綺麗な写真を撮影するには、天気だけではなく風向きも重要。

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こちらがベストショット。

写真で何度も、何度も見て目に焼き付けてきた場所に自分が立っているなんて。
今更ながら、本当にウユニ塩湖にきた実感が湧いてきました。

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だんだんと陽が暮れ、空も地面も真っ赤に染まっていきます。

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一秒も逃すまいと夢中でシャッターを切りまくった一日。
あぁ、本当にウユニ塩湖まで来ちゃったんだな。

その他のお話
【vol.1】ちょっと、ボリビアのウユニ塩湖まで。
【vol.2】ちょっと、ボリビアのウユニ塩湖まで。
【vol.3】ちょっと、ボリビアのウユニ塩湖まで。
【vol.4】ちょっと、ボリビアのウユニ塩湖まで。
【vol.5】ちょっと、ボリビアのウユニ塩湖まで。
【vol.7】ちょっと、ボリビアのウユニ塩湖まで。

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