四日市市認知症フレンドリー大使の紹介 #54
8月27日の定例記者会見において、森智広市長より四日市市認知症フレンドリー大使を南條徳男さんに委嘱することが発表されました。
厚生労働省では、認知症の人本人からの発信の機会が増えるよう、認知症本人の方を「希望大使」として任命し、都道府県ごとにも「地域版希望大使」を設置することを目指しています。
「認知症フレンドリーなまち」の実現を目指す四日市市では、認知症に対する関心や正しい理解を深めるため、地方版の大使を独自に設けることにしました。
そして、今回初の四日市市認知症フレンドリー大使に任命されるのが、南條さんです。
南條さんは、四日市市に生まれ、大学卒業後、企業保険代理店に入社し、東京、京都の保険代理店で勤務しました。業界団体の設立にも関わり、事務局長などを兼任しましたが、そのころから体調を崩し、うつ病との診断を受け、55歳で保険業界を引退しました。その後も仕事は続けたましたが、もの忘れが増えて仕事に影響するようになり、2023年、若年性認知症との診断を受けたという経緯があります。
南條さんの趣味は、写真と畑です。写真は20代からカメラの収集にはまり、そのうち写真撮影に興味がわき、写真展で入選した作品もあるそうです。今はスマホで風景の写真を撮るのを楽しんでいます。
退職後にはじめた畑では、野菜の栽培を楽しんでいます。ステップ四日市の畑の運営にも携わってもらっています。
認知症フレンドリー大使を務める意気込みとして、「無理をせず、可能な限り、皆さんに自分の経験を伝えていきたいと思います」とお話ししてくださいました。
これからも、南條さんをはじめ認知症当事者、家族、地域の皆さんとともに、認知症フレンドリーなまち四日市に向けて活動していきます。