減薬生活を助けてくれているものなど①
『減薬をするにあたって準備したこと』と書きたいけど、わたしの場合は完全に順番が逆になってしまったので助けてくれているものとします。
恐らく、わたしも含めて多くの人が「飲まなくて済むのなら飲みたくなかった」「依存性や危険性を知っていたら飲みたくなかった」と思っているのではないかと思います。そりゃそうだよね。
でもまぁ、今それをどうこう言ったところで仕方ないので、現実的に乗り越える方法にシフトしましょう。
わたしは減薬の前に、抱えていた3つの病気をどうにかしたい、という思いがあって西洋医学ではなく東洋医学を選択して治療をしていました。西洋医学を否定する訳ではないけれど、特に内服に関しては全く根本的な治療方法がなかったからです。
自分がメンタル病み気味だった20年前に、ホリスティックアロマセラピーを勉強していたことがありました。当時はまだ今のようにたくさんの情報が手に入る時代ではなかったので、いつの間にか勉強も断念してしまった過去があります。そのうちに処方される薬もどんどん多くなっていき、いろんな事があり今に至るのですが、3つの大きな病気を抱えて寝たきりの生活になったことは無ければよかったかもしれませんが、それがなければ今のわたしに辿り着いていなかったので大きなターニングポイントになりました。
完全に回復している訳ではないですが、それなりに生活を送れるようになったきっかけが中医学という東洋医学との出会いです。
人生も半ば諦めていたけれど、中医学と出会って漢方薬を飲むようになってからは少しずつ体調も整い始めて、今は自分も中医学を勉強する立場になりました。
ですので、減薬生活の中でも一番支えられているのは中医学やそれに基づく生活養生です。
漢方薬というのは本来、風邪だからこの薬、この病気にはこの薬、という風な薬の選び方をする訳ではなくて、一人一人の体質や症状をきちんと診てお薬の処方をします。なので、離脱症状に関しても離脱症状だからこれ、ということではなく、減薬期間中出ている症状に対してお薬を選んでいきます。
減薬で出てくる色々な症状はなかなか辛いものなので、わたしは漢方薬という選択肢があったことは本当にありがたいなぁと思っています。
漢方薬に関しては、まだまだ怪しいとかすぐには効かないとか本質的な事が知られていない事がたくさんあって勿体ないなぁ、という気持ちです。保険適用でないお薬もたくさんあり専門家でないときちんと使えないこともあるので、漢方医や中医師の先生に相談するのが良いと思います。
減薬生活では鍼灸治療を受けている人が多いように感じますが、わたしは鍼灸へは通っておらず自分で出来る範囲のツボ押しやお灸、あとは食養生でその時の体質に合った食事をするようにしています。これは、多分簡単ではないので減薬前に勉強しても良いし、減薬しながら勉強しても良いし、専門家に相談してアドバイスを受けるのも良いと思います。
現在わたしは仕事をしていないので、自分の興味のあることを勉強しながら減薬をするというのも離脱症状ばかりに気を取られずに済むので良かったです。
自分の気が紛れる趣味や目標をいくつか用意しておくと、減薬に前向きに取り組めると思います。散歩でもガーデニングでも、筋トレでも自分が夢中になれるものがあるっていいですよ!
長くなってしまったので続きはまた書きます。