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博士のまなざし



ほたる火の

ひとみに映る 浮き世のこえに

うつせ逃げ水 まぼろしの

影を透かして 虚の彼方

まなざし遥か 還らぬ詩へ...

またたき結ぶ うつし世の

くすしき声も うつろえば

綴る数霊 虚に実に

織りて紐解く ことわりの

姿こだます 妙の調べに

陰に日向に 魂むすび

こころの彩も 濃く深く

爪弾く絃音 きのう今日

絶えて彷徨う 明日にも

透かして見ゆる ことわりの花


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