なんのために"今"を生きてるか

嫌な記憶も
面倒くさい道も
今手にしてる選択も
全部消そうと思えば消せるさ

出来ないことなんてない
忘れちまえばいい

けどね

消して忘れてしまったら
消したそれら以上に
消える大切なものがある気がするの。
その大切なものを消さないために
嫌な記憶も
面倒くさい道も
今歩んでいる選択も
消さずに忘れないの。

辛いこととか、険しい道とか、こんなの無理だろっていうような現実を前にしたら、そりゃ逃げたくなるよ。
過去の辛い記憶とか、自分を縛り続ける何かとか、忘れてしまいたい黒歴史とか、たっくさんあるんだ。
なにもかも忘れてしまってさ、放り出してさ、
笑って歩けたらきっと楽でさ、、、
だけど、どうしてかそれが怖いんだ。

どうしてだろう

案外その答えを見つけるのは簡単だった

過去の苦しかった記憶は
過去に上手くいかなかった黒歴史は

私が

歯を食いしばって
声を枯らして 涙を流して
自分を犠牲にしてまで
苦しんで 戦い抜いた

唯一の"証"だから。

私が生きた"証"を私が頑張った"証"を

－消すのが怖かったんだ－

－無かったことにしたくなかったんだ－

その証たちは私の存在意義であって
私の存在価値でもある。

そんな大切なものを現実から目を背けるために
消すのはどうにも出来なくてさ。

過去の、今の、頑張っているであろう自分を認めてあげるために
少しばかり辛いことも少しばかり苦しいことも今の私は耐えてみせるよ。