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人間的/非人間的とは

2023年6月3日Instagram投稿を転載

次女と戦争や虐殺について話していて

むすめ
「そもそも非人間的、ていう言葉が嫌い」
わたし
「どういうこと?」
むすめ
「戦争するのも虐殺するのも
人間がすることだから“非”人間じゃない」
 
彼女は人間の本性のなかの残酷性を
自然状態でもあるものと見ている

わたし
「じゃあ、目の前に弱い存在がいたとき
助ける/助けないの選択は?
ある人は“臭いユダヤ人がいる!”って罵倒して
ある人はこっそり温かいコーヒーを飲ませた
どちらも制度的・組織的には
ナチスに組み込まれたドイツ人だったよ

積極的に加担するか
最後まで消極的でい続けるか
声高に反対することができなくても
人間性をもって接することはできるよね?」

むすめ
「だから、人間性ってなに?
残酷も親切も人間でしょう」

わたし
「なるほど?」

むすめ
「コーヒーをあげられる人になるかどうかは
小さい頃からの教育だと思う
倫理観を身につけて育ってるかどうか
あとは…
生まれた瞬間から
持ってるものもあるんじゃない?」

性善説/性悪説

ある種そういうところへ話がいくけれど
「よい人間性」は
後天的にも得られるとわたしは思う
むすめのいう教育=環境はとてもだいじ

今の世の中が急速に戦争に向かうなか
たとえばウクライナ情勢について
「仕方ないよね」と認めることで
争いはいけないという道徳観と
戦争はしてもよいという価値観の
ダブルスタンダードを見せることになり

ケンカすると怒られるのに
戦争する大人を見て育つ
残酷を諦めていく
無意識になる
加担する
と進んでいく気がする
(じっさい私たちもそうやって育ってきた)

ナチスがどのように人心を掌握して
国をあげて残酷性を極限まで高めたのか
そのことも本を読みながら考えてるけど
でもね、
戦争状態では多かれ少なかれ
多くの国も同じようなことをしていた
日本もね

むすめ
「過去を現在から評価しても仕方なくない?」
わたし
「よい未来のために過去から学ぶのよね」

よい未来をあきらめない

#愛
#平和
#差別
#人権
#教育
#戦争反対

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