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カロンの地上見物〜ルキアノス『カロン』〜 

 ローマ帝政期の作家ルキアノスの『カロン』は、死者を運ぶ冥界の川の渡し守カロンが主人公だ。この、カロンと伝令の神ヘルメスの対話からなる短い対話篇では、普段は冥界に住むカロンの地上見物が語られる。

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