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きびす返さず 洋太の場合 第5話

ある日の美容院、今日は美恵がお休み、
加奈と咲が店に出て働いていた

お客も捌けた頃、、、

加奈「昨日、したでしょ、、、アレ」

咲「ああ、うん、、、アレ、どうしたんですぅ❓」

加奈「咲ちゃん、あの子の匂い、分かんなかったぁ❓」

咲「あー、、、あれねぇ、、、男性用の香水、、、」

加奈「やっぱ気づいてたかぁ、流石だね、、、どこのかわかるぅ❓」

咲「ええ、あれは確か、、、ロイコペのmuskですね、、、」

加奈「おーっ、スゲ〜ェ、こいつ当てやがったぁwww」

咲「ママったら、もうwww、、、この仕事してると男性もある程度来るから、大体分かって来るもんですよ、そんな話し、よく出ますからね、、、」

加奈「やっぱそうだよねー、、、
ああっ、そんな事はいいんだけど、、
誰のロイコペよって話しよ、、、ソコソコ、ソコが重要なのだよ、ふむふむ🤨」

咲「アハハ、ソコかぁ、、、ママならアルマーニのブルーラズリがお好みかと思ったけど、、、ソコなんですねwww
あっ、笑い事じゃないなぁ、スマソ」

加奈「確かにwwwブルーラズリの男はは良いなぁwww、、、じゃあなくて
洋ちゃんロイコペじゃなかったよねー」

咲「洋ちゃんはckだったと思いますよ、、、てか香水よりチンカス臭に惚れてますけどwww」

加奈「ギャハハ、それ、わたしもwww」

咲「ロイコペmusk、、、誰だろ❓」

加奈「ちょっと調べてみるかぁ」

咲「美恵ちゃん、、、浮気、、、ですかね❓、、、」

加奈「わたしの勘じゃ、間違いなく、、、黒」

咲「えっ‼️そこまでハッキリ⁉️、、、ですか❓」

加奈「うん、、、実はね、こないだスマホチェックしてみたのよ、、、」

咲「ええっ⁉️スマホ、見ちゃったんですかぁ⁉️」

加奈「うん、、、ロック番号とか指の動き見てたら大体分かるし、、、すぐ解除出来ちゃってさ、、、そしたら、、、
有ったのよ、、、逝っちゃってる、、、
ラリメールが、、、いっぱい、、、ハメ撮り動画まで見ちゃったわよ、、、もう最悪、、、」

咲「ヒェーッ、、、マジですかぁ⁉️、
じゃあ後は、、、」

加奈「現場押さえなきゃね、、、」

咲「そうなるかぁ、、、洋ちゃんには
伝えたんですかぁ❓」

加奈「勿論よ、、これはお互いの信用問題だから、、、変に隠しちゃダメだって思ったから、、、」

咲「で、どうだったんですぅ❓」

加奈「それがね、咲ちゃん驚かないでね、、、洋ちゃんに真剣に伝えて、私達の関係は変わらないって言ったのよ、、、そしたら条件があるって、、」

咲「条件、、、ですか❓」

加奈「うん、、、それがね、、洋ちゃんは結婚相手として美恵を捉えてたから、、、その美恵が不貞に落ちたのなら、美恵とは決別すると、、、更に条件として咲ちゃんをこの家の養子にしてくれと、、、」

咲「ええーっ⁉️マジですかぁ⁉️」

加奈「ねぇ、ダメかなぁ❓、、、咲ちゃん、、、お願い🙏、、、ウチの養子になってぇ〜、、、」

咲「わたし、、、両親には早くに死に別れてて、加奈さんを母親みたいに思ってやって来ましたから、、、そんな風に言われたら、、、感謝しか、有りませんよ、、、嬉しい💦💦💦」

加奈「良かった、、、良かった、、、
ありがとう咲ちゃん、、、これで、容赦なく悪者退治が出来るってもんよ、、
自分の娘ながら、情け無いけど、、、
こればっかりは、どうしようも無いからさ、、、キッパリと、、、ねっ‼️」

咲「じゃあ、これから、いよいよ探偵ごっこスタートですねー」

加奈「そうね、、、」

チャララーン、らららーン、らららーらン、、、
(着信音:ロードby虎舞竜)

ピッ、、、

加奈「ああ、洋ちゃん、どしたの❓
えっ⁉️、、、うん、、、うん、、、
興信所⁉️、、、うん、、ギャー、、、
やっぱりかぁ、、、ああ、、、それはね、OKよ、咲ちゃん快諾だったから
、うん、、、うん、、、そうね、、
後は現場押さえなきゃって思ってる、
うん、、、うん、、、次はねぇ、、
今週の金曜日だね、、、昨日約束のLINEしてた、、、うん、、、うん、
じゃあそん時、行けばいいのねー、、
うん、、、うん、、、分かった、、、
ありがとねー」

ピッ、、、

加奈「金曜日は定休日だわコリャ」

咲「取り敢えず、興信所が動いてるんなら、わたしひとりでも、この店、出て回しましょうか❓時間も分かってるから予約のみ対応で終わり時間も早めにしておきますから、、、」

加奈「あー、そうねー、それなら助かるわぁ、、、ありがと咲ちゃん」


そしてやって来た金曜日、、、

洋太「加奈さ〜ん、そろそろ行くよぉ」

加奈「はぁ〜い、、、咲ちゃん、じゃあ行って来るわね、、、」

咲「はい、任せて下さい。そちらの方はよろしくお願いします。」

加奈「うん、終わったら連絡するから来てね、、、」

咲「分かりました」

洋太「咲ちゃん、後で来てねー、、、」

咲「は、はい、、、」
(なんだろ❓後で行く理由、、、)


洋太と加奈はLINEで逢瀬の現場となるラブホから少し離れたファミレスで待機していた

加奈「わたし、、、あの子がなんで不貞なんてはたらいたのか、、、分かんないのよねー、、、」

洋太「うむ、、、まぁ、なんか不満が有ったんでしょうね、、、」

加奈「不満かぁ❓、、、なんだろ❓
だってセックスなんて、これでもかってくらい逝かされて、失神何度もさせられて、、、不満❓、アハハ、病気でしょって感じよねー、仕事もそんなハードなわけもないし、、、何処が不満って感じよ、、、」

洋太「まぁ、人の感覚や価値観はそれぞれですから、、、そそ、偶にはあっさりしたセックスが良いって言う女の子も居るんじゃないですかね、サラダみたいなwww」

加奈「あっさりねぇ、、、祖チン好きだったりしてーーーッwww」

洋太「祖チン好きなら、、、オレ
勝てねーーーーッwww」

加奈「やっぱそれかぁーーーッ‼️ギャハハーーーッ、、、でもそんな奴は破門じゃ!破門‼️」

すると洋太のスマホに連絡が入る

興信所スタッフからの連絡

今、待ち合わせの喫茶店を出で、ファミマに寄って買い物をして、ラブホに向かっていると、、、

洋太「じゃあ、行きますかぁ、、、」

興信所スタッフに案内されて向かったのは逢瀬のラブホ、、、

洋太も加奈や咲、勿論美恵とも入った事のある場所である

洋太「ここかぁwwwいつもは入っちゃうからあんまり気にしなかったけど、結構沢山車止まってるんですねー、、、」

加奈「そうね、もう昼間っからお盛んだことwwwわたしが濡れちゃうじゃない、、、もう」

洋太「終わったら、、、ねっ💕」

加奈「うん💕」

興信所スタッフ「ああ、ご苦労様ですぅ、、、クルマ、あそこに停まってますから、出て来るのはこの扉ですね、
念の為あっちの出入り口にもスタッフを付けてますからご安心ください」

洋太「分かりました、よろしくお願いします。こちら、調査対象者の母親で加奈さん」

加奈「加奈と言いますよろしくお願いします。」

興信所スタッフ「ああ、こちらこそ、、、ああ、もうそろそろ出て来る時間ですから、ご準備ください」

加奈「は、はい、、、えっ⁉️もう出て来るんですかぁ⁉️」

興信所スタッフ「ええ、そうですよ、
いつも30分から40分で出て来ています、、、なにか❓」

加奈「、、、いえ、、、ブブッ‼️」

洋太「まぁ、早漏一回戦ボーイって言う事でしょwww」

加奈「マジ、サラダやん、、、もう」

興信所スタッフ「あー、来ました!来ました!、、、出入り口のところへ突撃です、行きますよ」

ラブホから出て来た美恵と不倫相手に立ちはだかる興信所スタッフ、動画を撮るスタッフもいる、写真も撮られてた、、、

洋太「はい、そこまで、、、こんにちは、美恵、、、こんなところで何してるんだい❓」

美恵「わ、わたし、、、体調悪くなっちゃって、、、介抱してもらってたのよ」

洋太「体調悪かったら、家帰るか、病院行くだろう⁉️、こんなところ入って、すぐ出る早漏お注射射ってもらったら、治る体調不良ってなんなんだよーーーッ‼️」

間男「ヒェーーーッ‼️」

と叫んで間男は逃走を図るが、興信所スタッフに取り押さえられていた

そこへ登場したのは弁護士、貴子

洋太の後輩で、女性、在学中に試験も通って、経験値も高く、結構優秀な弁護士である

メガネに指を添えて貴子が言う

貴子「はい、お終い、、、それでは関係者の皆さん、これから私の事務所へお越し下さい、、、そこでお話しをお伺いしますから、、、はい、どうぞご移動ください」

間男のクルマに洋太が乗り、加奈のクルマに美恵を乗せて弁護士事務所へ向かう

そして、弁護士事務所でじっくり事情聴取され、すべてを吐き出すハメになった美恵

美恵「ごめんなさい🙇‍♀️、、、魔が刺したの、好きになった訳じゃないの、、、愛してるのは洋ちゃんだけ、、だから、
許して、、、お願いだから💦💦💦」

加奈「何言ってるのよ、あの好いた惚れたのメール見たら、、、魔が刺したぁ❓、、、ハァ❓それはないわぁ、、、アハハハーーーッ」

美恵「お母さん‼️、お母さんはなんでわたしの味方してくんないのぉ⁉️、可笑しいでしょ‼️自分の娘の味方しないって、、、」

そう、加奈はもうハッキリ言って、美恵を切り離して考えている、、、実の親が
そんな事が出来るのかと思うだろう、、、

それは加奈が家を守ろうとして導いた結論なのである、、、

女が家を守るしきたり、、、婿を迎え、共有し(ここ大事)、子を生み、育てる、、、そんな家系に、不貞をする女は必要ないのである

女系、、、そうであればこそ、男を大切にすることが、この家を守る重要な事だと母から、、、そして祖母からも教わって来たからである

その分、男が女を満足させる、顔はともかく、心も技量もチンコの質も高い男が求められるのである

洋太はその要求を充分クリア、、、いや
遥かに超越していた

加奈も咲も、洋太は居なくてはならない存在なのである

その洋太との関係を死守する為に、不貞をはたらいた実の娘を切り離す、、、

加奈は断腸の思いでそれをやらなければならなかった、、、絶縁、である

腹を痛め、愛でながら育ててきた愛娘

普通の精神状態ではない事はおして知るべしである


さぁ、美恵の運命は如何に?



・・・つづく・・・


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