
【子ども・大人】たくさんの人の手で|22年5月|広告関係の三橋雅仁さん
中学生のハローワーク5月のゲストは、広告関係のお仕事をされている三橋雅仁さん。実は、この企画を思いついたときに、真っ先に声をかけさせていただいたうちの1人。確かカメラマンだったような・・・と連絡してみたら、ステップアップして広告プロデューサーになっておられてびっくり。こっそりと時の流れを感じつつ、ゲストとの出会いを繋いでいく。
私はこんな人です
簡単な自己紹介の後、自分の担当した広告を見せてくださった。あちこちでよく見る飲み物だったり、関西ではよくCMが流れている会社のものだったり、馴染みのあるものがたくさん。とは言っても、どうやって作られたのか?なんて、ほとんど意識しないで過ごしている私たち。こんなに頻繁に目にしているというのにね。
今の仕事をやるまで
スライドを駆使しつつ、子どもの頃のことから話してくれる三橋さん。「こんな映画が好きでした」という話にも、当時の映画ポスターが登場。タイトルも登場人物や世界観も、1枚の画像にたっぷりの情報が詰まっている。知っている映画はちょっと思い出すし、知らないものに関してもなんとなくイメージできるというもの。
ワクワクドキドキする感じの映画が好きな少年だったんだなあと、家の本棚をのぞかせてもらったような気分。
映画が好きだからカメラマン!とストレートに考え、夢を叶えた三橋さん。でも、仕事があるとき・ないときの差が大きいフリーランスという働き方には不安がつきもの。自分には向いていないと感じ、カメラマンの経験を活かして今の広告プロデューサーへ。
仕事の写真もいくつか見せていただいたら、どれも躍動感あって楽しそうで、写真そのものが作品のよう。今、この文章を書いている私自身の写真フォルダを見てみたら、記録のための写真ばかり。中高生のフォルダを覗かせてもらったら、SNS慣れしていて、私とはまた違うんだろうけど。やっぱり、人に見せる経験を重ねていると、写真の撮り方一つとっても、体に染み付いていくものなんだろうな〜なんて思う。
もう少しこうしていれば・・・
最後に、これまでを振り返って「よかった」と思うことと「もう少しこうしていれば・・・」と思うことを、正直に教えてくれた三橋さん。その中に、「英語が話せたらハリウッドにも挑戦できたのにな〜」があった。
思わず「今からでもできるよ!」って言いたくなってしまった私。つい先日ヒロ・シバタさんから「単語だけでも、伝えたい気持ちがあればなんとかなる」と聞いたところだったので、タイムリーすぎて。
ただ、中高生の立場からすれば、「今英語を頑張っておいたら、将来進む道が広がるぞ」って思えたかもしれない。三橋さんもその意図で言ってくれたように感じたので、私が前面に出るところではないなと言葉を飲み込む。業界のことは全然わからないし、年齢制限的なものもあるのかもしれない。何より、今、楽しそうに話されている三橋さんだから、今はハリウッド以上にワクワクすることに挑んでいるんだろうし、そもそも、外野がとやかく言うことじゃないよね。
広告って?
三橋さんは、今している仕事についても詳しく教えてくださった。
まずは、「広告」そのものについて。一言で広告と言っても、テレビやラジオ、WEBで流れるもの、屋外で見かけるもの、もうたくさんありすぎて。それでも説明してもらうと、見たことある!となるものばかりで、普段、いかに無意識に目にして過ごしていたのかを思い知る。そして、多種多様な広告を一手に引き受ける仕事で、毎日が刺激的なんだろうな・・・と想像してみる。
次に、どんな流れで広告が作られていくのか、どんな職業の人が関わっているのか。イラストを提示して、丁寧に説明してくれる三橋さん。通りすがりに一瞬目に入るだけ、耳に挟むだけの広告(失礼・・・)に、こんなに時間をかけて、こんなにたくさんの人が関わっているなんて!と驚いていたら、「それぞれの仕事にアシスタントもいるので、さらに多いですよ」と三橋さん。
やりたい仕事内容が特にコレと決まっていなくても、広告関係の会社に入れば、何か見つかりそうだなという気さえしてくる。だって、とにかく幅広いんだもの。大人からは、「それってどういうこと?こういう人もいるんですか?」と質問がどんどん出てくるけれど、中高生は「へー」と流れに任せて話を聞いている。だんだん、想像するのも難しくなってきたところで、全体の話はおしまい。
もっと質問したい大人は三橋さんとブレイクアウトルームへ。想像するのに疲れてきた中高生は、子どもだけでお手玉遊びへ。この続きは、次回の記事で!
―――――――――――
えりか先生。神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当。 小学校・放課後等デイサービスを経て、現在は児童発達支援事業所で障害児支援にあたりつつ、神戸・京都において日曜クラスの先生としても活躍中。 ―――――――――――
いいなと思ったら応援しよう!
