【子ども】私・僕とは違う世界の人・・・?
中学生のハローワーク12月のゲストは、研究者の伊藤眞里さん。「じゃあ、普段まり先生って呼ばれるので」と言いながら、zoomの名前を修正するときも、まり先生はずっと笑顔。お話の通り、超ポジ!!
まり先生のお話はこちら
いったん意識を身体に戻す
まり先生の話をたっぷり45分ほど聞いて、頭いっぱいになった子どもたち(と私)。お手玉の時間を取って身体を動かし、リフレッシュ。中学生になって、何となく腰が重くなったのを感じていたけれど、この日はなぜか、みんなスッと立ち上がり、お手玉の時間に入っていった。頭を使うことに偏っていたのがわかるのかな。いつも、彼らのこういうバランス感覚の良さには驚かされる。
慣れたメンバーだったのもあり、画面にお手玉の姿が映っていたので(初めての人がいると、画面オフにするので様子がわからない。でも、オフにしたい気持ちはわかるよ!)、「上手になってるー!」とか「歩きながらやってる?」とか、時々フィードバックを返しながら取り組む。次は自分にコメントが来るかな?って待ってくれているのが、画面を通しても伝わってくるので、なんとも愛おしい。返事はそっけなくてもいい。
質問を集める
いつものように、質問したいことを書き出してみる。たくさんお話ししてくださったのもあり、それぞれ3〜4つくらいの質問が出された。パーソナルなものから、専門的なもの、自分の生活に活かせそうなこと、などなど。
自分の質問と、他の人の質問を比べながら、似たようなことを考えている人がいることに気付いたり、興味の方向性が近い人を見つけたりしていく。対面の時みたいに、似たもの同士で雑談が始まったりはしないのが残念だけれど、オンラインだとみんなが一つの話に集中しやすい利点はあるかな。
↑ 集まった質問を分類し、「みんなの質問」としてまとめた
回答からも見える人間性
「みんなの質問」を共有しながら、中学生が直接まり先生に質問を投げかける。もちろん一つひとつ丁寧に答えてくださるまり先生。
中でも、多くの子が聞きたがっていたのが「今までで一番大変だった研究」。すごく難しい研究のことを話されるのかと思いきや、「あのときは、みんなに申し訳なくてね」とまり先生。他の人のことを気遣う言葉が何よりも先に出てくるんだもの、「ああ、こういうリーダーのもとで働きたい」と感じずにはいられない。研究職って、チームワークも大事なんだろうな。いつも明るくポジティブな雰囲気の研究室、何だか楽しく働けそう。
「テストの点数は良かった?」の質問に、「勉強は得意だった」と速答するまり先生と、その回答を聞いて硬直する中学生たち。世界でもトップレベルの研究内容の話を聞いた時点で、大人の私にはまり先生が超優秀な方であることは容易に想像がついたけれど、どうやら中学生はそうでもなかったらしい。ニコニコ、ふわふわと柔らかく、明るい雰囲気のまり先生とのギャップもあるから尚更衝撃を受けたのかも。
数ヶ月前に来てくれたyoutuberの高田先生の話を思い出す。自分よりすごいヤツと出会ったとき、自分との差を感じたとき、どう行動していくのか・・・ヒントはこれまでのゲストの方のお話にもあったけど、きっと今回の衝撃を受けてからの方が、身に染みてわかるんじゃないかな。中学生たちは、まり先生のお話を聞いてどう変わっていくんだろう。
↓youtuber高田先生のお話はこちら
シンガーソングライターの竹上久美子さん(1月)や、たくさんの経歴を持つハヤシヨーコさん(2月)、漫画家の藏丸竜彦先生(3月)。さらに、来年度もまだまだ出会いが待っている。いろんな人のいろんなフィルターを通して自分とは違う世界を知り、この広い世界と出会い直してみて欲しいと思う。
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えりか先生。神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当。 小学校・放課後等デイサービスを経て、現在は児童発達支援事業所で障害児支援にあたりつつ、神戸・京都において日曜クラスの先生としても活躍中。
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