今治市しまなみ海道の過疎化を止めたい
しまなみ海道、もっと輝け!!
島暮らしをはじめて一年半経過。
東京都、千代田区のど真ん中に20年以上住んでいた身としては、
しまなみ海道の島暮らしは、キラキラと輝いてみえるのです。
松山に出張で来たことはありました。
空港に向かう途中にみえる点々とした島々。
圧巻の多島美!!
でも、、、過疎化の進行が一向に止まらない。
このままでは、空き家もますます増えていくでしょう。
地の魚は美味しいし、野菜はこれでもか、というくらい新鮮。
島のみなさんには、とても暖かくしていただいている。
この島が寂れていくのは寂しすぎる、勿体ないと思っています。
千代田区に住んでいると、そこそこ外国人とお話する機会もありますが、
この島では毎日本当に多くの海外旅行客に出逢います。
毎日何人の外国人と会釈していることか。
ここはサイクリストの聖地と言われるしまなみ海道。
しまなみ海道を訪れるサイクリストは、年間20~25万人だそうです。
2019年の調査によると、そのうちの約10~15%が海外からの旅行客とのこと。新型コロナウイルス感染症の影響前のデータですが、しまなみ海道は特に欧米やアジアからのサイクリング愛好家が訪れる地域として知られています。
(広島県・愛媛県による「しまなみ海道利用実態調査報告書2019」)
(公益財団法人しなまみ海道観光振興協会のデータ)
島に人を呼び込むことにネガティブな方もいるでしょう。
別にこのまま静かに暮らしていければよい、と考えておられる方もいるかもしれない。
ここは今治市ですが、島しょ部ではなく、陸地部(四国本土)に住んでいる方の話を聞くと、みな口を揃えて「島に行く理由がない」「島に住む気はない」「なぜあえて不便なところに住むのか」などなど、島に対する印象は、私たちとは真逆です。
私たち夫婦は、国内・海外を含めて色々なところで生活をしてきました。
私たちから見ると、こんなに穏やかで素晴らしいところはないぞ、と思うのですが、元々今治市に暮らす方にはこの感覚は理解されず、かなりの温度差を感じます。もともと島に暮らす方も、この魅力に気付いている方が少ない印象です。これが普通、これが当たり前、といった感じです。いえいえ、当たり前じゃなくて、希少価値があると思うのですが。。。
確かに陸地部と島しょ部を結ぶ橋の通行量は高い。
軽自動車でETCで平日760円。これは確かにネックですよね。
人口流出の要因として、島の方が口を揃えていうのは、
1.橋台がかかる
2.働き口がない
この2点です。
この問題に対して、何かしら貢献できないだろうか。
こちらに越してきて、この島の美しさに魅せられて、
どうしたらよいものか、と思案し続けています。
都心暮らしも島暮らしも、どちらも双方メリットはあるのです。
特に3児の子育て中の身としては、都心と島を結ぶ方法はあると思っています。
今の私は、毎日の食事を通してSTEAM食育を実践していますが、こういった教育の視点で、都市にない島の体験、島にない都市の体験をつなぐことができないだろうか、と考えています。
とはいっても、もうすぐ2歳児の末っ子を筆頭に、年中と小2のやんちゃっ子たちの相手をしていると、日々時間は飛ぶように過ぎていき、あっという間に夜。なかなか思うように行動できない毎日ですが、教育路線は一つの道ではないかと思っているのです。
この島に来なければ、STEAM教育を自力でやろうと思うことはなかったでしょうし、食育とSTEAM教育を融合させる、という考え方も思いつかなかったと思います。
食は科学だ、という考えは昔からありますし、その視点の食育はこれまでも意識していました。
しかしこの地に来て、人生で初めて畑仕事をするようになり、畑=農業もSTEAMと親和性が高いことに気付きました。
さらに長男次男の大好きな工作をサポートしたいと思っても、島には以前通っていたようなロボット教室もない。それならばと、以前から子供が欲しがっていた子供が乗れる電動自動車をAmazonで購入し、自分たちで組み立てるという経験をしました。
この経験はSTEAMのTとEにつながるし、そう考えてみれば家の中には学びがごろごろ落ちているぞ、ということに気付きました。
以前の記事にも書きましたが、例えばカフェラテ、抹茶ラテのミルクフォーム作りでも、モーターの不思議を感じることはできるのです。
これに気付くことができて、STEAM食育ママは安心したのです。千代田区は学びの機会に溢れています。やろうと思えば何でも学べる。なんの不自由もない。でも、既に周りにあるものを学びに繋げる、という視点さえあれば、別に千代田区にいなくても大丈夫。今いるこの島は、そういう環境の対極にあると思います。でも不自由はしない。子供たちに内発的モチベーションさえあれば、すべてが学びになる。
千代田区にいる時は、広さが欲しかったです。家の広さ、子供たちが自由に遊べる自然環境、公園の広さ、並ばなくてもいい滑り台、、、。それが島に来たら驚きました。整備されたバラ公園はそもそも人がいない。自由に遊ばせてもらっています。夏にはきれいなプールで泳げますし、海にもチャポン。子育て中に、この環境はありがたいです。
私個人の力は微力すぎる。
でも、教育という観点で、ないものを補完しあう、という路線に活路はあるか、何か切り口がないだろうか。もう少し模索してみようと思います。
以上、STEAM食育ママでした。