アンメットありがとうございました
ぼくは今年4月から言語聴覚士を目指して学校に通っているんですが、たまたま偶然4月から脳外科医を主人公とした作品のドラマが始まりました。『アンメット ある脳外科医の日記』という作品です。
ドラマの放送を知ったのはあいみょんが主題歌を歌っていた(※後述)からなんですが、これがもうとてもよくできたドラマで、久しぶりにリアタイで追いかけることとなりました。
先日、最終話が放送されましたので、完走記念にアンメット語りします。
よくある医療ドラマとは一味違う
ドラマのあらすじなどは番組サイトで見てくれればいいですし、なんなら全話見てくれるといいなと思います。
特徴的なのは、医療ドラマにありがちな人情モノに収まらず、ミステリーの要素を含むことですね。物語開始時点で主人公・川内ミヤビは記憶障害を抱えており、アメリカ帰りの脳外科医・三瓶友治との出会いをきっかけに、次第にミヤビや周囲の人々の過去が明らかになっていくわけです。毎回明かされたり解決されたりする過去がありつつ、新たに噴出する謎や疑惑に、次週への期待が高まる毎週でした。大迫教授ェ…。
ミステリーを組み込むからと言って人情部分を疎かにしているのかというとまったくそんなことはなく、各回での患者と主人公のふれあいやそれを通してわかったり変わったりしていく周囲の人々のエピソードは、毎度しっかり心温まるものだったり勇気づけられるものだったりします。そして、患者に対して毎回全力で関わってきた川内先生の努力は、最後に日記として三瓶先生のもとに昇華されたのも印象的でした。
そしてそして、医療ドラマとして各回の患者が抱える病の扱い方は大事ですよね。ぼくが目指している言語聴覚士は、脳の機能障害によっておこる障害に対応することも多い職業ですから、脳外科医を題材とする本作はもってこいでした。まさかのしょっぱなから失語症。STの卵として毎回学ばせていただきました。
ひゃあ~、おなかいっぱい、大満足のドラマです。
映画?ドキュメンタリー? 画面も演技もすごい
特に驚いたのは画(え)です。映画かと思いましたもん。あるいはドキュメンタリー。とにかく、今まで観てきた日本のドラマとは一線を画す画面の美しさでした。
そして画と同様に驚いたのは俳優陣の演技ですね。特に三瓶先生役の若葉さんの演技には惹き込まれましたね~。これみんな言ってるみたいです。
個人的には千葉雄大さんも、こんなに貫禄ある俳優さんになったんだってびっくりしてました。
撮影技術や演技術自体はぼくは素人でよくわかりませんが、ドラマの世界観に惹き込ませた撮影陣・俳優陣の圧勝であることは確かですね。
作品を彩る音楽
前述のとおり、このドラマをみるきっかけは、あいみょんが主題歌を歌っていたからです。
スルメ曲でした~、聴けば聴くほどまた聴ける感じ。さっすがあいみょん
あと巷で言われてますが、Aメロ冒頭の歌詞が最終回で回収されてるように感じて、これまた涙です。
オープニングは、上野大樹さんの『縫い目』という楽曲
きっとこれからガンガン来るアーティストさんになるんでしょうね
最高だったのは、劇伴を担当したのがfox capture planだったことです。
『カルテット』や『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの音楽を手掛けたことで有名でしょうか。ぼくも『カルテット』で彼らを知った口です。昨年のNHK紅白歌合戦でもオープニングを担当していて、ひとり喜んだのを思い出しました。
映像技術や演技もさることながら、fox capture planの音楽が、ぼくを耳まで惹き込ませてくれたのは間違いないです。ぜひご一聴ください。
アンメットありがとうございました
なんかいろいろ書いたけど、ぼく自身の感想としてはタイトルの通りです。
言語聴覚士を目指すにあたって、脳機能障害という接点をもって作品を観れたことももちろんラッキーでしたが、最終回まで観た今は、このドラマの成り立ちから「プロである」とはどういうことかを考えさせられたように思います。スタートダッシュの時期によい作品に巡り合いました。
影に寄り添って、心の灯を分かち合えるような人になりたいですね。
♪ 今日の一曲
劇中で事態が好転し始めるときの曲ですね。
雪解けのような香りがします。
では、お体に気を付けて。
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