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アトピー寛解記9ー発症前ー
前回の記事は↑アトピー治療に対する考え方について書きました。今回は私のアトピー性皮膚炎がどのような経緯を辿ってきたか、記憶をもとに書いていきたいと思います。
幼少期(発症前)
まだアトピーは発症と言えるほど症状は出ていませんが、アレルギー体質と思われる体験はありました。見た目で言うと、自分の肌と周りの子の肌の違いに何となく気づいていました。周りの子はつるっとした肌なのに自分は何か、いつも鳥肌が立っているように見えるプツプツとした肌だなと思っていました。またスポーツを始めて汗をかくことが増えた為か、頭が痒くなりよく掻いていました。掻き過ぎて傷ができ、カサブタが取れて治りかけでまた痒みが強くなり掻いて、傷がなかなか治らないこともありました。
ある日、私は家族で外食に出かけた帰りの車の中で、ゆっくりと近づいてくるような異変に気づきます。口の中がむず痒くなり舌や口を動かしていると、次はそれが下の方に移動して喉がむずむずしてきました。異変はさらに進み、まるで喉の中に真綿が入り込み、ジリジリと隙間が埋まってきて内側から首を絞め上げられているような感覚。まずい、息がしづらい、親に異変を訴えるため声をかけようとしますがうまく声が出ません。助手席に座っている親の肩を叩き気づかせます。振り向いた親は、自分の首に手をかけている私の異変にすぐ気づき、車を路肩に止め様子を伺います。さらに息苦しくなり、思い切り空気を吸い込もうとすると、異形の動物の鳴き声のような、ゾンビのうめき声のような音が出ました。
幸いなことに、この異変はそこから徐々に落ち着いてきて息も吸えるようになりました。長く感じましたが、実際には始まりから落ち着くまで10分程度だと思います。大人になった今では、これはアナフィラキシーの症状だとわかるのですが子供だった当時はわからなくて本当に驚きました。原因は出先で食べたカルボナーラの卵です。それまでにも焼き卵やゆで卵は食べたことはあるはずですが、ここまで症状が出たことはありませんでした。おそらく半生の卵料理だったことが問題かなと思っています。それから生卵は摂らないようにしていましたが、成長とともに食べられるようにはなりました。
今回の記事はアトピー発症前のアレルギー反応について書きました。次回はアトピー性皮膚炎を発症した青年期について書いていこうと思います。
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