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病が蝕む世界で、時代はどんな生き残り戦略シナリオを用意しているのか

4月16日、新型コロナ感染拡大の影響で日本全国に緊急事態宣言が政府により表明された。これにより、外出の自粛、通勤の削減など生活様式が一気に変化したことは誰もが経験している周知の事実だろう。
こうした社会の急激な変化にともにない、産業構造も変化していく。というよりは、すべての業種において何らか「変わらなければならない」局面に立たされている。そしてそれは個人個人にも言えることだ。働き方というものを再認識するタイミングになった。

エコノミストの予測によれば、20年の4−6月期のGDPは前年比11%減で、年率ではマイナス3%とされ、これからも厳しい状況が続くだろう。これからは、本当の「サバイバル」の時代になっていく。どうしたら生き残っていけるのだろうか。Start−Xの独自の視点でこの社会変化にどう向き合っていくべきか解説しよう。

コロナ禍で産業構造はどう変わっていくのか?!

日本でこれまで主流だった産業が、これまでにないほどのダメージを受けつつある。

そのひとつが製造業だ。

テクノロジーの進展がめまぐるしく、GAFAのような新たなビジネスプレイヤーが世界を席巻する一方で、日本の産業構造はこの10年近くあまり変化はないのが事実だ。産業別GDP(2019)を見ると、約2割が製造業。2007年とほぼ同様。飲食・宿泊などのサービス業も3割であり、依然として製造業も日本経済の基幹産業だと言ってもいいだろう。

しかし、コロナ禍で状況は大きく一変していくだろう。たとえば、トヨタは21年3月期の営業利益の見込みを79%減とした。他社はこれ以上の打撃を受ける可能性が高い。もはや、旧来の「製造業」が日本の基幹産業という立場は揺らいでいく。

次に打撃をうけているのは、インバウンドに依存していた、飲食・宿泊・小売(百貨店)などのサービス業だ。外国からの旅行客の激減で、三越伊勢丹HDは、20年3月期に111億円以上の損失を計上。また、宿泊施設は全国では33箇所が倒産している。他にも、外食産業はこれから徐々に淘汰が始まっていくだろう。

一方で、業績を落とさずにコロナ禍で業績を伸ばす可能性が高い業種もある。経産省の成長戦略部会の資料(5/1付)によれば、ネットショッピングやコンテンツ配信、スーパーマーケットなどの業種では購買が伸びているそう。たとえば、楽天市場の2020年4月は、前年比57%以上の取扱高になっている。これまでに以上に「オンライン」「リモート」による消費活動が活発化するだろう。

たしかに、コロナ禍の終息に伴い、既存の産業(外食や宿泊・観光)は、多少は持ち直すかもしれない。が、ワクチンの開発など明確な出口が見えないうちは、昔のような元通りは難しい。そして、時間の経過とともに、今回のパンデミックは、消費者やユーザーに「オンライン」という選択肢を根付かせる機会になるだろう。

オンラインでの経済活動という「ニューノーマル」は、リモートワークの促進、デリバリー、キャッシュレスやクラウドの活用など新たなスタイルをますます拡大していくだろう。

アフターコロナで今までの「仕事」はなくなっていくのか

アフターコロナには、産業構造の大転換がくるとして、目前にある「仕事」も無くなってしまうのだろうか。明日から、はい「終了」というふうにいきなり消滅する可能性は低いが、じわりじわりその影響は出てくるだろう。現状でも、「コロナ失業」がニュースになり始めており、大和総研の試算によれば最悪のシナリオで失業率は6.8%で過去10年で最大となる可能性がある。

職を失わないにしても年収がこれまでよりも削減されていくことが想定されれる。現時点でも、全日空やJR西日本などが職員(乗務員)への一時帰休を実施しているように、事業の縮小に伴い給与カットなどが起こるだろう。なお、日経ビジネスによれば、「2割削減」という数字が算出されている。

一時的には給与削減となりつつも、「仕事」自体も残るものと淘汰されるものが出てくるだろう。

コロナ禍は、「働きかた」には大きな変革をもたらした。。2020年5月時点、都内の62%以上の企業(30人以上)がテレワーク(リモートワーク)を実施中。これにより、本当に「仕事」ができる人が明らかにされつつあるのだそう。仕事の仕方が効率化が進む一方で、言い方は悪いが、会社には来ていたが実は何もしていない「個人」が炙り出されている。「アウトプット」ができない、もしくは再定義できない「仕事」は徐々に減っていくだろう。

なお、物理的な距離が帰属意識を低下させる恐れもあるので、アウトプットができる人材のエンゲージメントを保つ施策なども今後は必要となるだろう。

こうして生き残ろう!ニューノーマルの時代のサバイバル戦略

ここまで、コロナ禍によりもたらされるであろう重い現実を述べてきた。しかし、現実を冷静に見れば「変換期」というだけであり、時代に追いつきさえすれば悲観することはない。事実、バイオハザードの映画のようにすべてが壊滅状態になり一からみんなで復興しようという状況ではない。

衣食住はこれからも続くし、エンタメも生活には必要。ただ、「消費構造」の選択肢の幅が広がるということだ。仕事も収入は減っても「消滅」するわけではない、これまでの「作業」ベースだったものから「アウトプット」へ転換するというだけ。これは、感覚的なところでもあるが、いわゆる処理が必要なこれまでの仕事(例:経理、採用、労務など)も再定義されPRAなどが進むかもしれない。

このように、消費構造の変化→産業構造の変化→仕事の変化→働き方の変化と数珠つなぎのように変わっていく中、生き残るにはひとりひとりがその「スピード感」に追いついていくことが重要。そのためには、仕事スタイルも定期業務をこなすのではなく「プロジェクト」単位に整理し成果を出すことに集中しなくてはならない。

常に成果を意識して働いていくためには、次にあげたような能力やスキルが大事だ。僕たちStart-Xが、今まで挑戦(経験)してきているように。

・柔軟なコミュニケーション能力
・プロジェクト内容に関係なくアウトプットできる力
・自分のスキルの強みの把握力(自己分析力)


先行き不透明な時期を乗り越え生き残っていくには、企業も個人も新しいことに挑戦することが必要だし、それが新たな市場を作り出していくだろう。これまで、危ぶまれていた安定雇用の時代が、コロナ禍で終焉を一気に迎えた。個人が持っているスキルや能力をどのように「発揮」していくのか。まさに個の時代が到来だろう。次回は、こうした時代に僕たちStart-Xがどう生き残っていくのかについて説明していく。

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なお、現在は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、中堅・中小企業向け無料相談サービスを開始中。事業転換を考えている企業・経営者を1年間に渡り長期支援をしいく所存です。(山口偉大note:「新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、中堅・中小企業向けギルドチームによる無料相談サービスを開始」)


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