英文法で満点を取る! PART2 「to+不定詞」(初学者にもわかりやすい英語解説)
今回は「英文法満点シリーズ2」の「to+不定詞編」です。
不定詞は中学生が英語を苦手になる要因の一つであり、高校でも受験生を悩ませるテーマの一つです。ここで再確認をしていきましょう。
その前に、まず文型についての記事を読んだことがない方はこちらを先にどうぞ。
そもそも「不定詞」とは?
不定詞の勉強をする際に、一番最初に気になるのが「不定詞とは何か」という疑問ですよね。これは私も学生時代なんなんだろうと思っていました。
ただ、答えは意外と単純で「不定詞(不定形)=本来の動詞の形」のことです。日本語でも、「聞く」という動詞が、過去形になれば「聞いた」になり、仮定形であれば「聞けば」と変化(活用)していきますよね。この場合の「聞く」が不定詞に該当し、「不定形」とは「過去形」「未来形」「仮定形」のような動詞の形の一つです。
私はドイツ語も勉強しているのですが、ドイツ語にも不定詞の概念があります。
私の名前にある「lernen」はドイツ語で「学習する」という意味があり、英語の「learn」と同じ意味の言葉です。ドイツ語では、主語、時制等に対応して「lerne」「lernst」「lernte」「gelernt」と英語よりも多様に変化し、活用していきます。
と言うことで、今から不定詞について解説していきます。
to+不定詞の形と用法の種類
英語ではtoの後に不定詞(動詞の原形)を続けます。
例 I like to play soccer.(私はサッカーをするのが好きだ。)
この構文で表現できる用法は3つあります。
1 名詞的用法
2 形容詞的用法
3 副詞的用法
1 名詞的用法 「〜することが」
例文
We all like to play the piano.(私たちは皆ピアノを弾くのが好き)「目的語」
To read books is interesting.(本を読むのは面白い)「主語」
My hobby is to listen to music.(私の趣味は音楽を聞くこと)「補語」
「名詞的用法」と聞いて少し身構えたかもしれませんが、大丈夫です。
日本語で言うところの「〜すること」に該当する表現用法です。
「名詞的用法」の言葉通り、名詞としての役割を果たすため、主語にも目的語にも,
補語にもなります。大変便利ですよね。これができるようになるだけで表現の幅が一気に広がること間違いなしです。
2 形容詞的用法 「〜するための」
例文
I have a lot of things to do today.(今日はたくさんのやるべきことがある)
I want something to drink.(私は何か飲み物が欲しい)
I need a pen to write with.(書くためのペンが必要だ)
さて、少し複雑になってきましたね。この「形容詞的用法」を理解して使いこなすためには、「形容詞とは何か」と「後置修飾」の理解が必要になります。
まず「形容詞」について
形容詞には、「叙述用法」と「限定用法」があります。
「叙述用法」とは、「主語の状態を表す形容詞の用法」です。
例
I am fine.(私は元気だよ)
she is beautiful.(彼女は美しい)
「限定用法」とは、「名詞を修飾する形容詞の用法」です。
例
This is a large lake.(これは大きい湖だ)
That was amazing game.(あれは最高の試合だったよ)
簡潔に言えば修飾語ですね
次に「後置修飾」については下記から参照ください。
ここでは詳しい説明を省かせていただきます。
(下記記事の最初の部分になります。)
「to+不定詞」の「形容詞的用法」は、そのほとんどが「限定用法」になります。叙述用法は限定用法に比べてそこまで多くありません。
最初の例文は全て「限定用法」になります。
’’〜”が修飾語
「”(たくさんの)やるべき”こと」
「”飲むための”もの」
「”書くための”ペン」
どの不定詞も形容詞的な働きをおこなっており、名詞を修飾しています。
形容詞的用法の訳の種類として
・「〜するための」
・「〜すべき」
・「〜できる」
・「〜であろう」 などがあります。
3 副詞的用法 「〜するために」
いよいよ最後の用法ですね。
ここではまず、「副詞」について説明したいと思います。
「副詞」とは=用言「動詞、形容詞、(形容動詞)」を修飾する言葉
例: とても はやく 強く など
英語の「to+不定詞」では、副詞的な働きもします。
では例文を見ていきましょう。
例文
I am happy to hear that.(私はそれが聞けて幸せだ)
he went to the park to take picture.(彼は写真を撮るために公園に行った)
This book is difficult to understand.(この本は理解するには難しい)
上の例文は、わかりにくいですが「to+不定詞」が動詞や形容詞を修飾しています
”〜”が修飾している部分
「”それを聞けて”幸せ」(幸せ:形容詞の修飾)
「”写真を撮るために”行った」(行った:動詞の修飾)
「”理解するには”難しい」(難しい:形容詞の修飾)
副詞的用法の訳の種類として
・「〜するために」
・「〜してその結果、」
・「〜すれば、」
・「〜すると、」
・「〜するには」 などがあります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
不定詞の用法を見極めるためには、多くの英文を読むことが重要になります。
最初はわからなくても大丈夫なので、自分のペースで勉強を続けていってください
本日も勉強お疲れ様です。