内向型人間が立食パーティーに参加した。
先日、立食パーティーに参加する機会があった。
こういうパーティーが、あまりにも久しぶりすぎたからだろうか。
こんなにどっと疲れがでるものだろうか。
立ちっぱなしでご飯を食べたり飲み物を飲んだり、時々お話に参加したりしていたが、気が張っていたのは否めない。
パーティーが終わった後は脚のだるさを感じた。
これはきっと、慣れないヒールを履いてずっと立ちっぱなしだったからだろう。
今週の中では、このパーティーの時間が、他人と話した時間がいちばん長かった気がする。
とにかくパーティーの次の日が休みでよかった。
明日の朝はいつもの時間に起きられる気がしない。
立食パーティーに参加したら、近くにいた1人で参加している方やスタッフの方だとか、とにかく誰かに話しかけるようにしている。
知らない人たちの集団の中に入って話に行くのは、内向的な私には難易度が高すぎる。
それでも、パーティーの料理を食べる以外にも何らかの成果を残して帰りたいと思ったから、周りは知らない人ばかりでも誰かと話そうと試みる。
誰かと交流する場だからと、人見知りの気持ちを何とか取っ払うようにして、この時ばかりは頑張る。
大学生の頃、知り合いや友人が誰も参加していない立食パーティーに参加してしまったことがある。
本音を言うとご飯目当てで参加を申し込んだ節があり、当日に会場に行ってみてから、すごく後悔した記憶がある。
お母さんの元をなかなか離れない子供のように、大学職員の方のそばから離れないようにしていた記憶がある。
だけど、その時は私と同じように1人で参加している人が多く、私と同じような感覚で参加していた人たちと談笑して無事に終わった。
だけど、今回は違う。
集団に馴染めない。
知り合い同士で固まって話している人ばかり。
私がこの場に入る余地がないぐらい盛り上がっている。
こういう時は少しだけお酒のチカラに頼りたい。
参加費を払っているし、たとえ誰かと話さなくても、ここは悔いの残らないように美味しい料理だけでも食べて帰ることにしようという気持ちも出てくる。
諦めかけていた中で1人で料理を食べていたところ、今回の立食パーティーでは、幸いにも私に話かけてくださる方がいらっしゃって本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。
コロナ禍を経験したせいか。
こういう不特定多数の集まりに参加するのが久しぶりすぎて、初めましての方と交流する時にどのように振る舞ったらいいか感覚がわからなくなっている。
以前から大勢の前で話すのは苦手だったが、以前にもまして、どのように振る舞ったらいいか正解に辿り着けないまま、たどたどしく会話していた記憶がある。
パーティーの終わり近くになって、やっと盛り上がってるグループの輪に運良く入ることができ、おしゃべりに参加できた。
と言っても、複数人の中で自分から話すのは苦手なので、ほとんど聞き役に徹していた。
内向型の特徴だからだろうか、4人以上のグループだと聞き役に徹することが多い。
自分からすすんで話すことが苦手で、話すと注目を浴びてるような気持ちになって恥ずかしくなってくる。
逆に1対1のおしゃべりのほうが気楽かもしれない。
何か話していても、自分はつまらない話ばかりしていないだろうか気になる。
もっと人の話をちゃんと聞けていないだろうか。
会話のキャッチボールがちゃんとできているだろうか。
1つのことが気になると、次から次へと気になることが増えていく。
無事に立食パーティーは終わって少しホッとした後に、脚の疲れから気を張ってた疲れからどっと感じる。
仕事終わりに参加したものだから、仕事の疲れもあってか若干身体がだるい。
立食パーティーに参加する前は緊張のあまりヒヤヒヤしていたし、
参加中も場に馴染めていない気もするし、自分の振る舞いはこのままでいいのか正解もよく分からず、頭の中で試行錯誤を繰り返していた。
最後に参加者全員で集合写真を撮影するからとのことで、「入って!入って!」と言われるがままに入り、カメラに私の姿が収まってしまった。
こうやって仲間に入れてくださっただけでも、今日は何とかなったほうなのか。
学生の頃は興味を持つ持たない関係なく、あれこれ積極的に参加したり取り組んだりしていた時期があったけど、あれは何だっただろうか?と思うことがある。
社会人になると自分のできることとできないことが何となくわかってきて、苦手なことには臆病になって怖気付いてしまうところがある。
でも、1度参加してみると、そこまで気負わなくても次回のパーティーも何とか切り抜けられそうな気もしてくる。
参加する前や参加している時には、賑やか場が好きじゃない、周りの空気に馴染めない、パーティーに参加しないほうが良かった等とあれこれ悩んでいたが、
私と同じように1人で参加されている方もおられるだろうし、誰かしらと話せる機会はあるものかなあと思い、パーティーに参加することに少しだけ勇気が出た。
仮に、当日のパーティーの雰囲気に自分が合わないなと感じて、誰とも交流できなかったとしても、美味しい料理をいただいて帰ればいいかと思えるようになった。
ちょっとしたことでも、一度、困難を乗り越えると気持ちにも余裕ができて、先入観なくフラットに考えられるようになるものだろうか。
何事も、試しにやってみなければ分からないことは多いと感じる。