もっと優しくしてよ
こんにちは。色眼鏡です。
「わたしは被害者で可哀想なんだから、もっと優しくしてよ!!」
これは以前、支援していた方から言われた言葉。
言われた、というより、怒鳴られました。
DV被害で長年苦しんだ女性が、やっと加害者の元から逃げ、新しい人生のスタートをきるのに、支援をしておりました。
支援者は相談との距離感を一定に保つことが必要です。勿論友達ではないし、あくまで支援者と相談者の関係です。
相談内容によっては、相談者と役所や警察、裁判所などへ同行し、手続きなどを一緒に行う同行支援というものがあります。
同行支援は長期に及ぶこともありますし、相談者と顔を合わせたり、同行支援中に食事を一緒にすることもあります。
となると、相談者のなかには、自分の身の内を打ち明け、被害で苦しんでいる時に助けを求めた支援者に、心を開き、距離感を縮めようと思う方もいらっしゃいます。
例えば、相談以外の時間に食事や遊びに誘われたり。
「あなたはわたしに優しくない!」
泣きながらわたしに訴える相談者。この時は突然言われたので、なにが原因かわからないのですが、おそらく、今までいろんな誘いをわたしが断り続けたことの鬱憤が溜まっていたご様子で。
「どうしてわたしに構ってくれないの?」
「って!恋人かっ!!構うってなによ!!優しいってなによ!!わたしは支援者であって、優しさ振りまいているわけじゃないっての!!」
…とは言えず、ちょっと言ってる意味がわからないんだけどー……ってな感じで聞き直したところ
「わたしは被害者で可哀想なんだから、もっと優しくしてよ!!」
と、怒鳴りながら大号泣。
おいおい……一体私にどうしろと?被害者だから可哀想ってなに?
被害については辛い体験だけど、可哀想ってわけじゃないよね?自分を可哀想にしてるのは、自分自身でしょ。結局泣きながらアレコレ言って、満足したのかフェイルドアウトしていきました。
わたしにも誰か優しくして〜