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色々な創作を見るべきなんだろうけども。

「僕のヒーローアカデミア」が連載10年で最終回を迎え、また「呪術廻戦」も残り五話にて終幕。週刊少年ジャンプの愛読者達による「WJ冠作品が次々と終わってしまう」と、ネットにて嘆きの声が。





少年ジャンプ卒業前の自分。


振り返ってみれば、おそらく私の「新連載への興味が失せた」のは、「ハイキュー!」ブームの始まりの頃だったと思います。2011年頃ですかね……。

あの頃の女性向けコミケは、「黒子のバスケ」を筆頭に「ハイキュー!」「ダイヤのA」「弱虫ペダル」が大手壁サークルのほとんどを占めていて、スポーツ漫画以外だとアニメがとにかく傑作だった「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。三部は特に凄かった! 叶姉妹さんが夏コミにてサークル参加して、片っ端から承太郎×花京院と、緑間×高尾本を買いまくり、トレンドトップに「ファビュラス!」が!


同人誌即売会にて、黒バスのコラボメニューが発売されていた頃。


当時は私も毎回、黒バスの貴瀬×笠松と赤司×降旗の二次創作小説を出しまくっていて、承花本と……他には「fate/zero」のディルムッド×ケイネスを買っていました。多分、一度のイベントで四万円から六万は買い物に使ってたかな。


友人が、企業ブースで買ってきてくれたジョジョの限定グッズ。


黒バスの社会現象は、原作よりもアニメのおかげで、プロダクションIGの美しい作画と、何より超豪華な声優陣の力が大きく。ジョジョアニメも小林靖子の脚本と、アニメの綺麗な仕上がり、人気声優の大量起用によるブームが三部でクライマックスを迎えていました。

黒バスブームが下火になってきた時に、そのままスポーツ漫画ジャンルを横に移動していくように、サークルの一部が「ハイキュー!」と「ダイヤのA」「弱虫ペダル」に流れて行ったんですが、私はその波に乗らず多くの友達を見送って同人誌活動を休止。

結局そのまま海外ドラマジャンルへ移動して、40年近くお世話になった少年ジャンプから卒業してしまった。それから12年、「鬼滅の刃」のアニメを見るまでジャンプと離れていましたね。鬼滅ラスト後は再び、長い空白期間続投中。

 

私も、おそらく30年以上は買ってた気がする、ジャンプ。「聖闘士星矢」連載時からだから……。「黒バス」終了でやめて、「鬼滅の刃」で一時的に再購入した。



声優世代交代と、登場人物との距離感。


「ハイキュー!」がヒットしてアニメが始まった時に、親友に「面白いから観てみな、作画も綺麗だよ」と言われて。一話から二話くらいまでかな……観てみたんですけど。

全く、登場人物に感情移入できなくてですね……。

「あ、これは私が入る場所ではないな」と、すぐに身を引いたんです。

声優陣の平均年齢が「黒バス」「ジョジョ」から一気に若くなって、親近感が無かったのもとても大きい。「ガンダムUC」のバナージ内山昂輝くらいしかわからなかった。

「黒バス」も「テニプリ」も、正統派スポーツではなくいわゆる「バヌケ」「テニヌ」と称される特殊能力者ジャンル。「イナズマイレブン」の超次元サッカーと同じく。私はこの三作品を、そういうエスパー物として楽しんでいたんだと思います。


特にディスクを一気に買い揃えた「イナズマイレブン」ことイナイレは、主人公の円堂守(cv竹内順子)の、押し付けがましくないリーダーシップと優しさ。そして彼を両脇から支える攻撃型ポジション、豪炎寺修也(cv野島裕史)と、参謀である鬼道有人(cv吉野裕行)の絶妙な関係に酔いしれ、いまだに同人誌は大切に保管しているし、いつの日か「三人」をテーマにしたBLを突き詰めたいと画策しております。

本当に本当に、愛すべき作品!


子供向けアニメか〜と思っていたのに……、恐るべき傑作!AmazonのDVDレビューが凄い!

……イナイレについて書くと、小論文になっちゃうんで、取り敢えずはここまで。


純粋なスポーツ物に、元から興味がない。


おそらく、自分が幼い頃からお絵描き大好きインドアで、スポーツにほぼ興味もなく。五輪も全然観ないし周囲もインドアだらけ。そういう環境も大きかった。

だから「自分は陰キャで同級生の中に入れず、鬱屈していた」という「銀魂」の空知英明先生や、杉田智和さんの気持ちが物凄くわかるし共感できる。

「キャプテン翼」や「アイアンリーガー」「サイバーフォーミュラ」に心を奪われていたのも、純粋なスポーツ作品では無かったからなんでしょうね。

「ヒカルの碁」は実際に囲碁を勉強するくらいハマったし、「頭文字D」も免許は持たないけれど、車に興味を持つきっかけになってくれた。



精神論や仲間意識が、ジャンプから離れた理由。


「ONE PIECE」にも全く感情移入できなかったのも、いわゆるバトルアクションに入り込めなかったし、あの「俺たち、仲間だろ!」の暑苦しい押し付け感が本当に受け入れられなかったんです。「え、友達ではなく仲間なの?」って違和感で。

「DRAGON BALL」はピッコロさんと悟飯の師弟関係が好きで、映画は大体観ていますが、悟天が出てきたあたりから卒業しました。

「ヒカ碁」の小畑健先生を心から尊敬していたし、「テニプリ」許斐剛先生のファンへの優しさや愛情を慕っていたから、この二作品に溺れていた頃には毎週アンケートハガキも書いたし、ほぼ月一でファンレターも送っていたけど。



ヒカ碁は佐為が成仏した後に、テニプリは一番好きな不二裕太がでなくなって卒業。「ガンダム00」のグラハムや、「マクロスF」のブレラとランカ兄妹などメカアニメのキャラクターに、夢中になっていきます。


加齢と共に、感情移入の種類が変化。


自然なことだと思いますが、やっぱり三十路を過ぎるとスポーツ優勝や世界征服を夢見て、仲間たちと熱く友情を展開する、膨大なキャラクター登場のストーリーに付いていけなくなってしまったし、キャラクターの幼稚な情熱や思想に飽きてしまって。

「攻殻機動隊SSS」で、すっかり社会と隔絶してしまった元傭兵のバトーや、家庭と職場の両立に挟まれ、同僚とのギクシャクさに悩むトグサに、どんどん引き込まれました。大人になってからこその臆病さが、神山健治監督の絶妙な技で描写されていて。菅野よう子の音楽も最高にクール。




元々、子供の頃から父や従姉妹と海外ドラマを好んで観ていたけど、BBCの「SHERLOCK」や、大ヒットシリーズのリメイク「ハワイファイブオー」、映画からテレビドラマへチェンジした「ハンニバル」、科学捜査で犯罪を暴いていくチーム戦を描いた「CSI NY」など、重い過去や罪を背負って生きている同世代や、年上の男性像に心が移るように。



この数年は、実写ばかり楽しむ。


話題になった「ヒロアカ」「呪術廻戦」「葬送のフリーレン」「スパイファミリー」もほとんど観ることなく、最近は海外BLや国内ボーイズドラマの実写をメインに楽しんでいます。気軽に楽しく観られるのはいいけど、終わるのが早過ぎる〜!




「わたしの幸せな結婚」や「刀剣乱舞〜黎明」はBlu-rayを購入したし、売上げも内容もいまいち冴えなかったけど、安倍晴明と源博雅だけが良かった「陰陽師ゼロ」は結構、二次創作を更新しています。

Netflixの「中国版陰陽師、うたかたの夢」はもう何十回と再生しているし、「プリジャートン家」も脚本の質がとにかく高い! どちらも素晴らしい作品なので、是非お勧め。

アマプラでは「赤と白とロイヤルブルー」、「グッドオーメンズ」どちらも来年に続編が配信予定。「グラナダTV版シャーロック・ホームズ」は、プレミアBlu-rayBOXを持っているけど、シーズン1が配信中。露口茂さんの吹き替えが飛び抜けているので、最近の若手声優しか知らない方々には聞いて欲しいな。




ただ、「ゴールデンカムイ」だけは、大尊敬するキャラクターデザイナーである大貫健一さんの原画がとにかく壮絶で、実写版はアニメを超えられないですね。キャスティングは凄く合っているけど、杉元役の小林親弘さんのあの自然体で優しい声が、絶対に実写では再現できない……。


VチューバーやTikTokにも、全く手が出ず。


X Twitterで「Vチューバーの◯◯さんが、卒業」「◯◯コンビが解消」と流れてきても誰かわからないし、話題の新人が現れたとしてもアイドルと同じように顔を覚える前に消えていってしまう。

この10年は音楽番組も全然観ないし、紅白もスルー。懐かしいアニメやドラマのディスクを買ったり、配信で楽しんでいます。特に音楽に関しては、菅野よう子や澤野弘之以外「好きな曲だけ、アマプラで聴けたらいいや」と思っています。

映画の影響で、SnowManを聞くようになって。ただ彼らの音楽ってサブスク販売されなくて不便です。仕方ないからYouTube公式配信で聞いてるけど。この一ヶ月は、TxTを聴くようになりました。

「紫陽花のような恋を」ばかり繰り返している……。




この夏は「ラストマイル」や「刀剣乱舞、廻」映画が公開されて賑やかなんですけど、原稿が9月2日締め切りだから、終わるまでは観られないな……。(刀剣のアニメは、もう少し作画が整っていたら良いのに……)



あんなに愛していたジャンプやアニメから遠く離れてしまって寂しさもありますが、これも自分の年齢の重なりや、変貌した社会システムとへの無興味なら仕方ない。

これからも自分が好きなものをどんどん追求して、実際に訪れて目で見て、それを、形にしていきたいと思います。自分の最愛は、自ら作るしか無いのだ!




家族や友人との交流は無いけど、行きたいと思ったらバッと行って、食べたいと思ったらガッと食べる。好きなことをどんどんアウトプットする。これは私の基本。


いつも「スキ」して下さる方々、ありがとうございます! そしてご新規さんや偶然立ち寄られたそちらのあなたも、是非にコメントやフォローよろしくお願い致します!



大谷さんの企画に、またまた参加。もっと長文ですアニメのレビューも書きたいんですが、今応募作品の締め切り前なので、落ち着きましたら!





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雲州鳩
マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。