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大脳辺縁系と占星術における月との関係性の考察1

(この記事は、2022年7月4日にブログ掲載したものをnoteに転載します。)

こんにちは。

最近ずっと考察中のことを書いてみたいと思います。

まず、この「大脳辺縁系」について注目したのは、作家の村上龍先生の著書を読んでの上です。因みに、恥ずかしながら村上龍先生の本は読んだことがありませんでした汗(カンブリアの人、あと13歳のハローワーク位しか知らない)

私は時折、図書館に出掛けます。ほら、世界史を勉強していると、図書館というものの偉大さがよく分かるんですよ。古代より権力者や支配者は図書館を建立していた訳なのですが、今では私のような庶民も大手を振って図書館に入室し、好きな本を借りることができます。だから、私の中では休日に図書館へ向かうという行為は、もうそれだけでウキウキなのです♪

て、話が冒頭から逸れまくってますが、つまり、図書館に行った際には心の中でマイルールを持っており、それは全く興味のない分野の棚から本を一冊抜き出して借りてみる、ということをやっておりまして、今回たまたま(と言っては失礼ですが)村上龍センセの本を手に取った、という次第です。

で、借りた本の中に、以下のような記述がありました。

「好き」という言葉の罠

好きという言葉は自家撞着(どうちゃく)・満足の罠に陥りやすい。程度の差はあっても、好きという感情には必ず脳の深部が関係している。理性一般を司る前頭前皮質ではなく、深部大脳辺縁系や基底核が関わっている。「好き」は理性ではなくエモーショナルな部分に依存する。だからたいていの場合、本当に「好きなこと」「好きなモノ」「好きな人」に関して、わたしたちは他人に説明できない。なぜ好きなの?どう好きなの?と聞かれてもうまく応えられないのだ。「好き」が脳の深部から湧いてくるもので、その説明を担当するのは理性なので、そこに本来的なギャップが生まれるからだが、逆に、他人にわかりやすく説明できるような「好き」は、案外どうでもいい場合が多い。

無趣味のすすめ 村上龍 P.27~28より一部引用

読んだ瞬間、物凄く納得しました。

↓大脳辺縁系の写真です。高橋医院さんというお医者さんのHPブログより画像をお借りしました。


で、この高橋医院さんのHPブログの内容を読んでド素人の私でも何とか理解できましたのでオススメです。


ここからは私の考察になりますが、この大脳辺縁系は”情動”と”記憶”を司るということからして、占星術の「月」に対応して見ていくことができます。勿論、他の天体も関わってくる話ではありますが、ここでは「月」として捉えていきます。


幼少期、月の発達年齢域ゼロ歳~7歳頃に、大脳辺縁系が傷つく経験をした場合、その後の人生に大きな影響が出ると思われます。これ、別に凄い傷とかじゃなくても、親にちょっと言われた一言とか、そういうのでも子どもって酷く傷つく場合も多いと思うのです。

7歳~小学校に上がりルールに沿った社会生活を営んでいきますが、本格的にこの大脳辺縁系の歪みが出て来るのは、水星年齢域終盤の14歳~金星年齢域に入る15歳以降と思われます。

補足しておきますと、占星術をよくご存じではない方にとっては発達年齢域とは何ぞや?という感じだと思います。月→0~7歳 水星→7歳~15歳 みたいに天体と年齢の相関性がある、という話なのですが、、、

以前に占星術界の大御所の先生から、「発達年齢域?そんなん未だ取り入れている海外の占星術家はそうそういないよ」と教えてもらい、そこから私もフレキシブルに取り入れるスタイルに変えています。(例:月の発達年齢域が水星と被って小学校高学年まで対応している可能性も視野に入れている)


で、この大脳辺縁系が傷つくって、スピリチュアル系で言うインナーチャイルドが暴れる、みたいな感じと同義語に捉えても良いと考えます。

村上先生の仰る「好き」というのも、心から好きなのか、それとも周囲が好きだから何となく好きになったのか、なのかが曖昧だったりもします。

御本人が「好き」と思っていても(オタク気質であっても)、実際はそうじゃない場合もあるかもしれませんよ。本心は無意識下に隠れていますから、自分で自覚することはできません。

余談ですが、私もこの大脳辺縁系・インナーチャイルド、傷ついているんだろうなってぼんやり思う。

続きは長くなりそうなので、次回に。



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