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書籍『足もとの楽園 ちっちゃな生き物たち』

ぺんどら (著)
出版社 さくら舎
発売日 2024/3/9
単行本 160ページ



目次

第1章 粘菌に暮らす
第2章 いのちめぐる菌世界
第3章 苔のオアシスでひと休み
第4章 地上と地下のドラマ
第5章 土と水をつなぐ

公式サイトより


内容紹介

 森林や公園などの土や落ち葉の上、きのこや苔などに目を凝らしてみよう。そこでは体長2ミリ程度の小さな生き物たちがわちゃわちゃと暮らしている。土の中で生活するトビムシ、ダニ、ミミズ、ヤスデなどを土壌動物といい、おとなの片足の面積には数千固体以上が生息しているといわれる。ダニといっても人間に有害なものはほとんどいない。
本書は粘菌、菌類、苔など5つの環境で暮らすさまざまな土壌動物の姿と暮らしぶりを紹介する写真集。跳躍器を使って高速ジャンプするトビムシ、天使のように愛らしいオドリコトビムシ、とんがった口のテングダニ、カレーパンのような姿のゴミツケタカラダニ、真っ赤なハサミをもつカニムシ、黒鼻顔のフサヤスデ、糸を吐くキノコバエの幼虫、極小サイズのカタツムリ、火星人みたいな手足のザトウムシなど、奇妙でユーモラス、カラフルな動物たちが美しい写真で登場する。粘菌の中をゆく姿は異世界ファンタジーのようで魅惑的だ。彼らもまた小さいながら大自然の一部であり、生態系の物質循環の一翼を担っている。足もとの小さな世界で多種多様な生き物が共存している姿は、見る者をほっこり、幸せな気分にしてくれる。本文オールカラー。写真334点入り。

公式サイトより


公式サイト

 本書の記載の写真を少しだけご覧いただけます。


レビュー

 何が良いってオールカラーの写真334点が良い。これは立ち読みでも良いですから是非その目でご確認いただきたいのですけれども、本当に素晴らしいです(公式サイト記載のものだけを観ても本書の写真の良さはご理解いただけません)。もうね、SFと異界と世界遺産の世界を足して3で割ったような「怖くて壮大で楽しくて素敵な世界」が広がっており、最高ですね。
 しかも写真が構図等含めて巧いため、上質な絵画を眺めるように楽しめます。
 絵画好き、映画好きあたりはハマる一冊かもしれません。

 というか、ヤスデには紫外線の照射により強く蛍光する種類がいるというのは知りませんでしたし、ゴミツケタカラダニに美しい個体が存在することも知りませんでした。
 本書に登場する生き物達は体がちっちゃいゆえに、ときに水滴に閉じ込められてしまったりもしているのですけれども(当然息絶えております)、しかしその様子がまた何やら美しかったりもして……。小さなキノコや粘菌の織りなす風景にも惹き込まれながら気付くとアッという間に1時間……思考(妄想)は宇宙(他の惑星)まで羽ばたいておりました。

あぁ…癒される……


 


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