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映画『パンと植木鉢』

1996年/製作国:イラン/上映時間:78分 
原題
 UN INSTANT D'INNOCENCE
監督 モフセン・マフマルバフ



予告編(海外版)


STORY

 イランの映画監督モフセン・マフマルバフの家に一人の男が訪ねてくる。そして男は家の前で、小学校より下校して来た女の子に話しかける。

男「監督の娘さんかい?」
女の子「俳優になるの?」
男「なぜ分かる?」
女の子「うちに来る知らない人は、みんな【俳優になる】って言うもの」

 しかしその男は、マフマルバフが過激派の少年だった17歳の頃に、彼に刺された警官なのであった。
 
 男と再開したマフマルバフは、ある企画を思いつく。「あの日」のことを映画として再現してみよう、と。
 そこで早速オーディションを開始するのだが……


レビュー

 現実と映画、過去と現在、愛と憎しみ、悲劇と喜劇、怒りと優しさ、そして未来への光と影が交錯する、モフセン・マフマルバフ監督、最高傑作。
 
 まず前半から後半までの会話と流れが極上のコメディ作品のように面白く、さらには映画内にて映画を撮影してゆくというメタ的な設定となっていることにより、映画好きにはたまらない時間が流れてゆきます。
 で、詳細とそこから先は、まだ鑑賞なさっていない方のために秘密にしておきます(絶対に前情報無しに鑑賞した方が楽しめますゆえ)。
 ただ、「もし本作を鑑賞したなら一生心に残る映画体験となるはずです」とだけ、記しておきます。

 笑って、ドキドキして、そして……


 


Soundtrack


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